大人の空間でいただく料理とバーテンダーの酒。神戸・三宮『Ito wabi sabi』

神戸・三宮駅を降りて、北野異人館に向かう坂の途中。大きな窓や黒を基調としたスタイリッシュな外観が目印の『Ito wabi sabi』があります。大人な空間でいただけるのはパスタやタンシチュー、バーテンダーが提供するカクテル。街の喧騒を忘れてゆったりとした時間を過ごすことができるレストランです。

ラグジュアリーな店内

店内は黒を基調とした世界。アイランドキッチンを中心に、テーブル席やソファ席がぐるりと配置されています。
そんなラグジュアリーな空間ながら、不思議と緊張せずにいられるのは、オーナー・西植誠さんとスタッフの気づかいや、趣向を凝らした料理があるからこそ。

『Ito wabi sabi』店内
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オーナー・西植誠さんはバーテンダー歴28年。街場のバーや、ホテルオークラ神戸のメインバー『エメラルド』を経て独立しました。その後、2008年には『Bar&Dining WABISABI』を、2016年には2号店『LUX BAR WABi SABi』をオープンどちらもクオリティの高いバーフードも評判の人気店です。そして2022年、これまでのフードの経験を活かして開業したレストランが、こちらの『Ito wabi sabi』。

ここでは、西植さん自慢のイタリアンやフレンチなどが食べられます。お酒に合う料理なら、ジャンルにこだわらず提供する柔軟さに、数々の店に携わってきた経験が感じられます。アラカルトもコース(事前予約)もあるので、シーンで使い分けられるのも嬉しいところです。

名物はパスタやタンシチュー

『Ito wabi sabi』カルパッチョ
「季節のお野菜のカルパッチョ」1000円。ズッキーニとパプリカ、ヤングコーンを自家製の鶏のブイヨンで味付け。
『Ito wabi sabi』パスタ
「蟹と海老のトマトクリームソース」2000円。
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特に食べてほしいのは、パスタとタンシチュー。「蟹と海老のトマトクリームソース」は、生パスタ専門の製麺所から特別に仕入れた麺を使っています。海老や香味野菜を10時間煮込んだブイヨン、海老みそ、蟹のだしやトマトの旨みが凝縮されたソースはとっても濃厚。食感のよい麺によく絡み、立ち上る香りが食欲をそそります。

『Ito wabi sabi』タンシチュー
「自家製デミグラスの牛タンシチュー」2500円。
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こちらは「自家製デミグラスの牛タンシチュー」。美しく並ぶ牛タンは低温調理して仕上げたとあって、しっとりと柔らか。36時間も煮込んで作るフォン・ド・ブォーをベースにしたデミグラスソースが牛タンの旨みを引き立てます。

『Ito wabi sabi』バニラアイス
左:「自家製バニラアイスクリーム」1000円。右:赤が印象的なカクテル「ジャックローズ」1200円。
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デザートでお薦めされたのは、パイやラングドシャの食感も楽しい「自家製バニラアイスクリーム」。合わせていただいたのは、リンゴのブランデーを使ったカクテル「ジャックローズ」です。カクテル以外にも、ウイスキー、ワイン、焼酎など、幅広いラインナップから選べます。

お酒選びに困ったら、西植さんやスタッフの方に気軽に聞いてみてくださいね。

『Ito wabi sabi』ワイングラス
ユニークな形のグラスで提供されるお酒にもテンションが上がります。
『Ito wabi sabi』カップ&ソーサー
カップ&ソーサーに至るまで、店で使っている器のほとんどは、六古窯(ろっこよう)のひとつ、兵庫・丹波篠山の立杭焼です。料理との相性を考えて、いずれも西植さんがセレクト。
『Ito wabi sabi』外観
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。