手打ち蕎麦×酒×音楽がコンセプト。大阪・中津『COVOJEAN』

大阪の中津にある『COVOJEAN(コボジャン)』は、蕎麦と酒とジャズを楽しめるお店。トランペット奏者でもある店主が、ジャズのように自由で心地の良い空間を作り出しています。

パリのカフェのような蕎麦屋さん

地下鉄・阪急線中津駅より徒歩3分の場所にある『COVOJEAN(コボジャン)』。白い外壁に手書きで書かれた「手打ち蕎麦とお酒と音」という文字が通りかかる人の目を引きます。扉を開けて中に入ると、グレーの壁にシーリングライト、ウッド調のテーブル・椅子など、まるでカフェのような雰囲気。そこに、店内を流れるジャズの音楽が、さらに居心地の良い空間を作り出します。

『COVOJEAN』外観
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音楽や食で自由に繋がるお店に

「古いライブハウスがある中津は、音楽好きが集う街。僕自身が欲しかった“良い音が流れる、パリにありそうな蕎麦屋”を形にしました」とは、ジャズのトランペット奏者でもあった店主の大橋誠さん。もともとライブ演奏をこなす傍ら、カフェや居酒屋でも長年働いていたそうですが、2017年、十数年住んでいるという馴染みのある中津に店をオープンしました。

「ただおいしいものを食べて呑んで、蕎麦で締める。音楽と食で自由に繋がれる、気楽でこだわりない感じが、この街にぴったりだと思って」と、お店作りのきっかけを話してくれました。

大橋さんの思い描いていた通り、なだらかな弧を描くカウンターでは、ひとりで訪れたお客さんが鯖味噌をつまみにバーボンを嗜んでいたり、テーブル席では女性ふたりがクラフトビールを呑みながらガレットをシェアしていたり。それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

『COVOJEAN』内観
店主の誠さん(左)と、一緒にお店を切り盛りする奥様のめぐみさん(右)。福島県で出合った手打ち蕎麦に感動して蕎麦作りを始められたそう。
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改良を重ねる、特製の手打ち蕎麦

看板メニューは、店主の誠さんが手打ちして作っている蕎麦。開店した当初は粗挽きの田舎蕎麦だったそうですが、「とがった味は好まれないから」という理由で、より喉ごしが良い “挽きぐるみ”に変更。だしも改良を重ねており、現在は真昆布に、3種の魚節を合わせたものを使用しています。特製の蕎麦は風味が豊かで、コシがありつつもつるりと喉を通っていきます。なお、夜は十割蕎麦を提供していますが、「夜と同じじゃつまらないから」と、昼は二八そばに打ち変えて提供。そんなところにも、誠さんのこだわりが感じられます。

『COVOJEAN』十割蕎麦
十割そば980円。
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夜には、酒に合うメニューが登場。「そば屋のだし巻き玉子」や、表面がサクサクで中がしっとりとした蕎麦粉生地の「ベーコンのラグーソースのガレット」はビールに合わせたい品。深みのある味わいの「鴨肉のロースト マディラソース」、削り節と刻み海苔をのせて醤油をかけた「和風カマンベールチーズ」には、ワインが相性抜群です。

『COVOJEAN』ガレッ
ベーコンのラグーソースのガレット1200円。
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『COVOJEAN』鴨肉
鴨肉のローストマディラソース1680円。
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ランチで蕎麦を食べに行くのも良し、夜に酒と音楽に酔いしれに行くのも良し。ジャズのように自由な時間を過ごしに訪れてみてください。

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amakara.jp編集部

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