神戸・三宮『割烹 道下』で、お決まり4品のプチコース

程よいボリュームで供される季節替わりの前菜やお造りをつまみに、日本酒を一献。神戸・三宮のハンター坂近くの路地に建つ『割烹 道下(みちした)』のおまかせ4品は、ひとりで軽く酔いたい夜にも最適です。

素材を真っ直ぐ生かす、正統派

『割烹 道下』の開店は2013年。店主の道下真規(みちしたまさき)さんは、28歳で脱サラして料理人の道へ。仕出しやホテルでの修業を経て、兵庫県庁そばにある日本料理の名店『玄斎(げんさい)』に弟子入り。吟味した旬の食材の魅力を奥から引き出す丁寧な仕事を約5年かけて学び、39歳で独立を果たしました。

「奇を衒(てら)わずに素材の良さを伝えたい」と、基本的に調理はシンプル。しみじみ奥深い味わいに惹かれ、中高年層を中心に根強いファンがついているお店です。

『割烹 道下』店主
道下さんは1974年大阪生まれ。アパレル会社の営業から一念発起して、幼い頃から憧れていた日本料理の世界に飛び込みました。
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おまかせ4品という粋な提案

『割烹 道下』の先付
おまかせ4品6600円の1品目・先付。大阪・八尾の若ゴボウとせせり・筍の炒め煮。シャキシャキとした若ゴボウは、春を告げる野菜として東大阪でお馴染みの食材です。
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「おひとり様でも入りやすいようにと、師匠にアドバイスを受けたのがきっかけです」と道下さん。開店から10年以上続けているのが、他所ではあまり見かけない4品のおまかせです。

先付から始まり、酒肴盛、造り、焼き物または煮物という流れが基本のプチコースは、程よいボリューム感とフルコースのいいとこ取り的な気軽さが受けて、瞬く間に常連さんが定番で頼むように。

小食気味の方や短時間で軽く済ませたい方に好評のほか、〝飲み″メインの方のおつまみとしても衰えない人気だと道下さんは微笑みます。

『割烹 道下』の酒肴盛
2品目の酒肴盛。この日は鯖の棒寿司、北海道産ウニと花山椒の醤油漬け、紀州のウスイ豆の翡翠煮、塩でいただくフキノトウの天ぷら。
『割烹 道下』の造り
3品目の造り盛合せ。繊細な旨みの明石の鯛は、造り醤油か塩とワサビで。庖丁目が美しい淡路産ハリイカは皮付きで登場。紀州の初ガツオのタタキは黄ニラを添えていただきます。
『割烹 道下』の焼物
4品目の焼物は、宮城産太刀魚の塩焼き。米と醤油の旨み、辛子がピリリと利いた山形の発酵調味料・あけがらしを薬味にいただく仕立てです。甘辛く炊いた空豆の田舎煮も絶好のアテ。
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単品を好きに追加しても

4品で食べ足りないときは、ぜひ40品近く揃う単品から追加注文を。締めのメニューなら、赤だし付きの「本日のご飯」がおすすめです。春なら桜エビやフキ、夏ならトウモロコシなど、旬味満載の炊き込みご飯をいただけます。

もしくは、クリームチーズ酒粕漬けやイカ酒盗和え、ホタルイカ素干しなどのアテを頼んでのんびりと酔いを進めても。楽しみ方は自由です。

『割烹 道下』本日のご飯
本日のご飯は赤だしと香の物が付いて660円。この日は桜エビとフキのご飯。素揚げした桜エビの香ばしさとフキ独特の風味が、絶妙な相性を奏でます。
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宴会にも好適の贅沢な空間

ひじ掛け付きの椅子に、高めの天井。カウンターとテーブル席の間も広く空いた贅沢な造り。中心街にありながら、ゆったりと落ち着く間取りも大きな魅力です。

奥には6名まで入れる個室があり、小さなお子様連れでも利用可能。12名以上の利用で店を貸切ることもできるそうです。親族を集めてのお祝い事や歓送迎会や忘年会など、大人数での宴席にも相応しい和食店です。

『割烹 道下』店内
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