イラン人シェフのペルシャ料理。京都・神宮丸太町『アラシのキッチン』

京都・平安神宮の裏にある『アラシのキッチン』。イラン出身のオーナーシェフが振る舞う本場の味に、幻想的な光を放つモザイクランプ、ベリーダンスのショーなど、まるで異国に足を踏み入れたかのような気分を味わえます。

故郷の味を、ここ日本でも

ペルシャ・インド料理専門店『アラシのキッチン』で、オーナー兼シェフを勤めるのはアラン・ソダギャランさん。14歳からイランの首都・テヘランのレストランやホテルで修行を積み、2009年に来日。長年の調理経験を活かし、京都の飲食店でも腕を振るってきました。そして2013年、「ペルシャ料理を通じて、自国の豊かな文化を知ってほしい」と、晴れて『アラシのキッチン』をスタート。

なぜインド料理も提供するのかと聞くと、「インド料理のカレーを食べるついでに、ペルシャ料理も試してもらえたら。両方の良さを知ってもらえると思ってね」と微笑みながらユーモアたっぷりに話します。

『アラシのキッチン』店主・アラン・ソダギャランさん
お店に入るとアラン・ソダギャランさんが、明るい笑顔で迎えてくれる。ここには料理はもちろんベリーダンスなど多文化との出合いが。
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中東料理ならではの素材やスパイス

『アラシのキッチン』「タヒチン」
高さ10cmほどもある「タヒチン」。1ホール5500円。※要予約。
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本場の味に挑戦したいならぜひ試してほしいのが、イラン人にとってはお馴染みの「タヒチン」を。見た目はケーキのようですが、これはサフランライスとチキン、ヨーグルトを重ねてじっくりと蒸し焼きにした伝統料理。中にはローズウォーターが入っており、バラの芳しい香りと外側のカリカリとしたおこげの香ばしさが絶妙です。

日本人にも馴染みがある「キャバブ」は、イランの代表的な国民食。ラムにビーフにチキンと、肉づくしのメニュー「ミックスキャバブ」は、炭火で丁寧に焼き上げられており、ジューシーな味わい。日本のシソに似た味のスパイス「スーマック」をかけて、酸味をプラスして食べるとより一層楽しめますよ。

『アラシのキッチン』「ミックスキャバブ」
がっつり肉を食べたい時にぴったりな「ミックスキャバブ」5995円。
『アラシのキッチン』「キャシュクバーデンジャーン」
ナスに練りゴマなどを混ぜ合わせたペーストとナン「キャシュクバーデンジャーン」1430円。
『アラシのキッチン』「ミックスキャバブ」「キャシュクバーデンジャーン」
ラムと牛ミンチの水餃子「ペリメニ」935円(10個)。
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せっかくペルシャ料理店にきたのなら、お酒も現地のものを選びたいもの。『アラシのキッチン』はハラル料理店ではありますが、隣国トルコのビールや、トルコの国民的な蒸留酒「ラク」も用意されています。

さらには、ベリーダンスショーを毎週土曜19時半に開催! 食べ物や飲み物をオーダーすれば、鑑賞は無料です。お酒片手に、妖艶な舞に酔いしれてみるのはいかがでしょうか?

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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。