ピリ辛×トロトロのすじカレーうどん。京都・丸太町『お食事処 やまびこ』

京都・丸太町で愛され続けている『お食事処 やまびこ』。3代目店主の山本裕司さんが試行錯誤を重ねた「すじカレーうどん」が、きってのスターメニューです。単品で、お寿司をプラスしたボリューム抜群のセットで、ズルズルいきましょう。

老舗食事処の人気すじカレーうどん

昭和23年に創業し80年近くにわたって営業を続ける、町のお食事処。現在店を切り盛りするのは、3代目の山本裕司さん。16歳で料理の道に入り、魚屋、鮨屋、京料理店などで精力的に修業を重ね、30歳で店を継ぎました。

『お食事処 やまびこ』内観
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『お食事処 やまびこ』山本さん一家
中央が3代目の山本裕司さん。左から、奥様の雅子さん、スタッフの吉田ゆかこさん、そして4代目の若谷亜依さん。
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この店の絶対的メニューは、「すじカレーうどん」。地元民のみならず観光客もずらりと列をなし、なんと9割のお客さんが頼むという人気ぶり。スパイスがほどよく効いたカレーだしには、こっくりと煮込まれた牛すじがゴロゴロと入っているのはもちろん、すじ肉のとろとろ・ムニムニとした食感もお楽しみのひとつ。しっかりとカレーだしと牛すじをからませて麺をズズズッとすすれば、辛みと旨みのバランス抜群の口福が訪れます。

20年以上前、親友が営む居酒屋ですじ煮込みをオーダーした山本さんは、口にした瞬間、すじの柔らかさと深い味に大感激! この感動を自分のお店でも何か形にできたら…とたどり着いたのがこの「すじカレーうどん」だったと言います。提供を始めるや否や人気メニューとなったものの日々レシピのブラッシュアップを重ね、今の形になるまでに6年もの時間を要したという自信作です。

すじカレー丼は割下の甘みも特徴

この「すじカレーうどん」のほかにも、ぜひ注目してもらいたいメニューが「すじカレー丼」。うどんがご飯に変わっただけとも思われてしまいそうですが、それが全くの別ものなんです。ご飯にかけられたすじカレーのベースに使われるのは、だしではなくなんと割下。煮込まれた牛すじと割下の甘みが際立つ、甘辛なカレー丼に仕上がっています。

『お食事処 やまびこ』すじカレー丼
すじカレー丼930円
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ランチタイムは料理が売り切れ次第終了、夜の営業は予約のみになっています。ぜひ汚れても大丈夫な黒い服で、「すじカレーうどん」を豪快にどうぞ。

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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。