宮崎の味を大阪で。鉄板酒場、南森町『鉄板焼きと日本のお酒 conne』

カウンター10席のみの鉄板酒場『鉄板焼きと日本のお酒 conne』。コテから繰り出される多彩な料理と日本のお酒、そして宮崎の味が楽しめるアットホームな一軒です。

コテさばきも眺められるカウンター席

「単純にソースの味とお好み焼きが大好きで。こじんまりとしていて知らない人同士も一緒になってワイワイ飲める鉄板居酒屋を作りたかったんです」。そう話すのは『鉄板焼きと日本のお酒 conne』の店主・黒木隆一さん。カウンターの10席のみ、どの席からも眺めることができる鉄板を前にコテをふるって作り出す多彩な鉄板料理と国産のお酒が楽しめる鉄板酒場を営んでいます。

『鉄板焼きと日本のお酒 conne』内観
店は地下鉄の南森町駅を出て、人で賑わう天神橋筋商店街を通り過ぎ東へ。喧騒を離れ、マンション群が目立つエリアにひっそりと佇んでいます。
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料理人になるために高校を卒業して大阪にやってきた黒木さんは、食い倒れの町で中国料理〜焼き鳥〜お好み焼き〜海鮮料理等、さまざまな店を食べ歩きさらに修業も重ねました。そして自らの店を開くにあたり湧き上がったのは「お好み焼きが好き!」という思い。その思いを叶えて2014年、鉄板居酒屋をオープンしました。

『鉄板焼きと日本のお酒 conne』調理風景
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大阪では希少な宮崎県産・都萬牛!

もちろんお好み焼きは特筆すべきメニューですが、その前にご紹介したいのがお好み焼きを凌ぐ主役メニューのひとつである「宮崎県産 とまん牛ステーキ」です。ご実家は宮崎県日向市で牛の飼育や野菜作りを行う農家だという黒木さん。「家業は継がなかったけど、大阪で宮崎の食材を広めることはできると思って」と、お店では宮崎県産の食材もふんだんに取り入れます。中でも力を入れているのが宮崎県産のブランド牛・都萬牛。飼育頭数が少なく宮崎県外で扱う店はまだまだ希少なこの牛肉は経産牛に県産の焼酎粕やお茶の葉を餌として与えて育てられるため赤身の味が濃く、さっぱりとした味わいが特徴です。

『鉄板焼きと日本のお酒 conne』都萬牛
出荷できるのは月に5〜6頭ほど。「焼酎粕や茶がらで育つ都萬牛はホルモンも臭みがなくて、とてもおいしいんです」と黒木さん。
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素材力のある都萬牛はシンプルにステーキで。ミディアムレアに焼き上げられた赤身は肉の味と旨みがしっかり、ほどよく脂も溶け出すものの驚くほどに後味あっさり。黒木さんが「量を食べられる肉でしょう?」というのも納得の味わいです。

『鉄板焼きと日本のお酒 conne』とまん牛ステーキ
時期やタイミングによって入荷部位は変わります。この日はトモサンカクが入荷。宮崎県の特産品であるへべすをふんだんに使った自家製ポン酢かニンニクが効いた特製のトマトソースでどうぞ。付け合わせの野菜は、黒木さんのご実家から直送されてきたブロッコリーなど4〜5種類ほど。『宮崎県産 とまん牛ステーキ』100g 2800円〜(写真は150g 4300円)。
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ふわふわと軽いスフレ風お好み焼き

そして黒木さんご自慢のお好み焼きは「シメに食べてもらうことを重視して、とにかく軽さを追求しました」という一品。粉の使用量は最低限、たっぷりのメレンゲを入れて蒸すことでスフレ食感に仕上げるのが軽さの秘密です。

『鉄板焼きと日本のお酒 conne』お好み焼き
キャベツや山芋に粉をちょっとだけ、そこにダシを効かせて最後に泡立てたメレンゲをたっぷり。焼きの工程ではじっくり10分蒸すことで、シメに食べても罪悪感を感じない軽さ抜群のお好み焼きに! ワインに合わせることを想定した自家製ソースは、フルーティーで甘めに仕上げています。「お好み焼き」950円〜。
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鉄板料理の数々は、黒木さんセレクトの日本のお酒とぜひ。ワイン、日本酒、焼酎など“今おいしい・面白い”と感じる日本国内の作り手とアイテムを厳選。『鉄板焼きと日本のお酒 conne』が発信する宮崎と日本のお酒の面白さを、たっぷりと受け取ってください!