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カウンターのライブ感がご馳走!夫婦で営む小粋な店 神戸・元町『Ryoriya Takashima』

元町駅の北側を線路沿いに西へ。坂道の始まりに建つビルのガラス面の「RYORIYA TAKASHIMA」と記されているのが、看板がわり。階段を数段上がり木の扉を開けて店内に入ると、タイル張りの広々したオープンキッチンとゆったりとしたカウンター。神戸の街のイメージにふさわしい、洒落た造りの小粋なリストランテです。

カウンター席のライブ感を目当てに

駅近で、2面のガラス窓から外光が入るロケーション、温かみのある丹波立杭焼の器、シェフとマダムで営むアットホームな雰囲気などなど、この店の魅力はたくさんありますが、一番はシェフの髙島優仁さんが料理する様子を目の前で見られるカウンター席で食事できることでしょう。

『Takashima』の髙島シェフ調理中
『Takashima』の店内
店舗デザインは神戸の人気店を手掛ける『ディエゴ』。キッチンタイルのグリーンや奥や床のオレンジ色がユニーク。自然光がたっぷり差し込み、落ち着いた空間です。
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モダンなタイル張りのオープンキッチンで次々と目の前で仕上がっていく様を眺められる醍醐味。繊細でいて大胆な盛り付け、食材それぞれの香りも漂ってきます。気になる食材や調理のことをその場でたずねたり、まるでシェフズテーブルのようなライブ感もご馳走です。

メニューに書かれているのは、前菜「甘海老 カリフラワー トマト」、パスタ「フルーツトマト タリアテッレ」、メイン「淡路産但馬経産牛 兵庫県野菜」といった具合。「具体的に書かないのは、目の前で料理が出来上がっていくのを楽しんでもらいたいから」と髙島シェフ。「パスタは大盛りがいいとか、少なめにしてほしいとか、カウンターで気軽に希望を伝えてください」。

『Takashima』の前菜
写真は取材時のディナーコース8800円(全7品)から。前菜「甘海老 カリフラワー トマト」。兵庫県産甘エビは軽く昆布〆、フルーツトマトは軽く乾燥。カリフラワーのピュレ、イチゴとミョウガのピクルスがアクセント。
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地元である兵庫県産の食材を多用し、どの料理もすっきり優しい味わい。幅広い年代に好まれる、上品なコース料理です。ソムリエの資格も持つシェフが、好みを聞きながらワインをペアリングしてくれるのもまた大きな魅力です。

『Takashima』のメイン
メイン料理+1500円で「淡路産但馬経産牛」。貴重な経産牛イチボのロースト。神戸市西区の黄色ズッキーニや淡路島のタマネギなど兵庫県産の野菜を添えて。3種をブレンドした塩で味わう。
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『takashima』のパスタ
「フルーツトマトのタリアテッレ」。淡路島産の新玉ネギの甘み、フルーツトマトの風味を生かした、優しく上品な手打ちパスタ。こちらではメイン料理の後に締めとしてパスタを提供しています。
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経験豊富な髙島シェフ

髙島さんは、1978年、神戸市生まれ。「ケーキ店で配送のアルバイトをしていて、職人に憧れた」と笑います。イタリア料理店で働き始め、イタリアに渡ってボローニャとマルケ州でも2年修業。帰国後は『北野クラブ』や『相楽園』のレストランなどで腕をふるってきました。

自らの店を開くにあたり「三木や小野も候補だったのですが、やっぱり神戸がいい」と、2022年6月、元町で開店。「家のダイニングの延長のような気分で、気取らず来てほしい」と、イタリア料理ではなく“リョウリヤ”と名付けたそうです。
家のように寛いで、季節の美味を美しく、美味しく。軽やかな髙島さんの料理に魅了されます。

『takashima』の髙島さん夫妻
神戸出身の髙島シェフと奥様の繭子さん。奥様の柔らかく細かやなサービスで心地よく食事の時間を過ごせます。
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