24時近くまで営業。神戸・三宮の夜には『バルテカ ソロ・ミーナ』

神戸・三宮駅すぐの好アクセスな場所で、世界のワインとフランス家庭料理を楽しめるのが『バルテカ ソロ・ミーナ』です。一歩入ると外の喧騒を忘れるほどの居心地の良い空間。延長営業大歓迎の、一人でも気軽に立ち寄れるワインバーです。

一人でも楽しめる母港のような店

阪急神戸三宮駅北側の雑居ビルが立ち並ぶエリア。ビルの1階にある案内に従って細い階段を上ると、踊り場にはグラスワインの黒板メニューがあり、これから始まる楽しい予感に胸が高鳴ります。
扉を開けると、小体な店内いっぱいにコの字型のカウンター席が配され、アップテンポのジャズが心地よく流れています。

『バルテカ ソロ・ミーナ』の入口階段
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ここ『バルテカ ソロ・ミーナ』がオープンしたのは2007年。バルテカは、「バル」と「エノテカ」からの造語で、「ソロ=一人で」楽しめる、「ミーナ=港」という意味。店名どおり、ワインや料理を一人でも肩肘はらずに楽しめる、母港のような安心感のあるワインバーです。
フレンチの料理人であり、ソムリエでもある畔栁(くろやなぎ)治史さんは、オープン当初から店長として働き、2015年からこの店のオーナーに。現在もカウンターの中央に立ち、料理やワインの提供を一人でこなしています。「カウンターがコの字型なので自然と一体感が生まれ、常連の方と初めて来られた方が、いつの間にか打ち解け合っていることもよくあります」と笑顔で話す畔栁さんの穏やかな雰囲気も、客同士の会話が弾む一因となっているでしょう。

『バルテカ ソロ・ミーナ』の店内とご主人
店主の畔栁さんは、芦屋『シェ・モリ』や神戸元町『ビストロ近藤亭』などで料理の経験を積み、ソムリエ資格も取得。
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世界のワインとフランス家庭料理

ワインは各国のものをまんべんなく、常時50種類以上取り揃え、そのうちグラスで楽しめるのは10種類ほど。白・赤・ロゼのほか、グラスシャンパーニュもあります。料理はフランスの家庭料理が中心で、気軽なアテから、肉や魚介を使ったメイン料理まで多彩なラインアップです。

看板料理のひとつが、アルザス地方の郷土料理タルトフランベ。「現地では残ったパン生地を再利用して作る家庭料理で、日本で言えば残りご飯で作るチャーハン的なもの」という説明を添えて供されたのは、薄い生地にベーコン、玉ネギ、チーズがトッピングされたピザのような一品。手で摘まんで頬張ると、パリパリ生地の食感が小気味良く、淡路産玉ネギの甘みが際立つ素朴なおいしさです。
「同じ産地のものを」と薦められたアルザスの白ワインとも穏やかに融け合います。
また、牛の胃袋“ハチノス”のトマト煮込みは、トマトの凝縮した甘酸っぱさに唐辛子のホットな辛みを利かせた鮮やかな味わい。弾力あるハチノスの食感も楽しく、ワインが進みます。

『バルテカ ソロ・ミーナ』のタルトフランベとアルザスワイン
淡路玉ネギとベーコンのシンプルなタルトフランベ1100円。口当たりの優しいアルザスの白「ヒューゲル“ジェンティ”」と共に。
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『バルテカ ソロ・ミーナ』のハチノスのトマト煮込み
和牛ハチノスのトマト煮込み1200円。イタリア・シチリア島「ドンナフガータ ルメラ」など、ドライなロゼが畔栁さんおすすめの一杯。
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駅から3分圏内。終着港としても

一人でもしっかり食べたい時や、締めの一品としてシェアするのにおすすめなのが、「本日のパスタ」。この日の「淡路鶏と4種のキノコのレモンバターソース」は、鶏やキノコをふんだんに使用して旨みたっぷり! パスタに絡んだバターチーズのコク深いソースが、レモンの爽やかな酸味で後口軽やかに。「南アフリカのシュナン・ブランや、優しい樽香が利いたシャルドネなんかが合いますよ」という畔栁さんの導きに身を委ねて味わう余韻は、まさに幸せそのものです。
ワインを軽く一杯飲みたい時も、料理をしっかり食べたい時も、使える一軒。3分あれば終電に間に合う場所にあるので、はしご酒の終着港としてもおすすめです。

『バルテカ ソロ・ミーナ』のパスタ
エリンギ、シメジ、椎茸、舞茸を使った、淡路鶏と4種キノコのレモンバターソース1900円。
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