神戸『魚菜きし』外れなしのアテが90種!和食が嬉しい居酒屋

神戸三宮・元町の中心街から少し離れた山の手にある『魚菜 きし』は、魚介メインの粋な料理と、店主選りすぐりの日本酒が愉しめる上質な和食処。90種近いメニューがあり「何を頼んでも間違いない」と、食いしん坊の神戸っ子が通う隠れ家的な一軒です。

目を見張る90種の手書きメニュー

『魚菜 きし』の手書きメニュー
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元町駅から北へ歩いて7分ほど。山手幹線沿いにある店に入って、まず目を見張るのが手書きのメニューです。
ぎっしりと、90種類近くが書き込まれたメニューの中からまずは店名にある魚料理を。アマガレイの昆布〆は、4日間も〆られたという身の中にペースト状の昆布の佃煮が。ねっとりとした口どけに幸せを感じます。
魚料理以外も手札が尽きません。
ナスと生湯葉を素揚げしたサラダは、仕上げに汲み上げ湯葉とスダチのドレッシングをたっぷりと、軽やかな白和え風。セロリを焼いて甘酢に付けたセロリのぬた、無臭ニンニクの南蛮漬けなど、素朴ながらもひと手間加えられた品々が繰り出されます。

『魚菜 きし』の白身の昆布〆
白身の昆布〆2090円。魚は日替わりで。この日はアマガレイ。
『魚菜 きし』のナスと湯葉 揚げサラダ
ナスと湯葉 揚げサラダ1320円。素揚げした空豆も香ばしくホクホク。
『魚菜 きし』のサザエの香りバター焼き
パセリやニンニクが利いたサザエの香りバター焼き1650円~。ミニパンを添えて。
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店主の心配りが行届くカウンター席

「とにかく料理が好きで、作りたいものを加えていったらこんなことになりました」。
大阪の有名割烹の流れを汲む店で17年修業した後、2005年に自店をオープンした店主・岸 英明さんは照れ笑いながら話します。カウンター5席、個室1室のみというシンプルな店内は、おひとり様でも、女性だけでも、気負わずに入れる適度な上質感が漂っています。

地元を応援する気持ちから、岸さんイチ押しの日本酒は灘の「仙介」。「優しい味だからどんな料理にも合います。冷やでも燗でもいいですよ~」という頼もしい提案も。一品でチビチビ飲みたい人も、しっかり食べたい人も満足できる、通いたくなる一軒です。そうそう、締めには女将さんが手作りするデザートもおすすめですよ。

『魚菜 きし』の調理をする店主の岸さん
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。