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インドネシアのオーガニック紅茶でアフタヌーンティーを。神戸・舞子『ティーブティック サイータ』

明石海峡大橋を望む舞子に、インドネシア・ジャワ島のオーガニック茶園「BUKITSARI(ブキットサリ)」のお茶を揃え、手作りのケーキでもてなしてくれる店がある。紅茶を輸入する女性オーナーが営む、小さいながらもこだわりたっぷりのティーブティックで、エキゾチックなお茶時間を楽しむ。

オーガニック紅茶をエスニックな空間で

JR舞子駅から歩くこと約15分、舞子坂にある『ティーブティック サイータ』のオープンは2024年。正面の壁のインドネシアから運ばれた木彫り大きな扉が目を引く。1枚板の大テーブルの上には世界遺産・ボロブドールの銀細工が飾られ、床は華やかなインドネシア製のタイル張りのエキゾチックな空間。

「ブキットサリオーガニック茶園は、インドネシア・ジャワ島にあり、標高は1000m以上。雨が多く、朝夕の寒暖差が大きくて霧も出る、茶葉の生産に適した土地です。茶葉はすべてオーガニック栽培。手摘みされて丁寧にお茶に作られます。ブレンドしているハーブやスパイスも全て茶園でオーガニック栽培されたものなんですよ」。紅茶コーディネーターで、「ブキットサリ」茶園の日本総代理店代表でもある店主・山田彩子さんの説明に、インドネシア紅茶への興味が湧いてくる。

『サイータ』の店内
インドネシアの調度品で彩られたエキゾチックな雰囲気で、かの地のお屋敷かホテルのような店内。
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『サイータ』の陳列棚
「ブキットサリ」紅茶はシングルオリジンと、茶園で育てたハーブやスパイスを合わせたブレンドティーなど14種類。手土産にもぴったり。
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アッサム種の茶葉を使った「プレミアムブラックティー」、中国種の茶葉の「インペリアルブラックティー」、2つのシングルオリジンのお茶だけでなく、ブレンドティーも多彩。レモングラスとジンジャーが入った「JAVA イブニングティー」、オーガニックのシナモンたっぷりの「シナモンティー」。さらに、ジャスミンティーをベースにレモングラスやパンダンをプラスしたもの、緑茶をベースにミントやレモンを加えたものなど、東南アジアらしいフレーバーが大きな特徴。さらに、シルバーチップ(新芽)のみを使った希少価値の高い「ホワイトティー」もある。

『サイータ』のホワイトティー
シルバーチップ(新芽)のみを使った最高級の「ホワイトティー」。イートイン1200円。
『サイータ』のジャスミンティー
大きな氷砂糖を入れた湯飲みに、ジャスミンティーを少しずつ注ぎ、溶かして味変を楽しむジャワ島のスタイル「テ・ポチ」1200円。
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お茶の種類が個性的なだけでなく、飲み方も独特と彩子さん。インドネシア伝統製法のジャスミンティーは、ジャワ島スタイルで提供。「カップに氷砂糖を入れて、そこに熱いジャスミンティーを少しずつ注ぎます。氷砂糖が溶けて甘みが徐々に増し、お茶の味が変わるんです」。人工の香料を使っていない、花そのもののピュアな香り。
「どの紅茶も1回分の茶葉を小さなパックにしているので、ティースプーンで計る必要もなく、ポットに入れて熱湯を注ぐだけです」と微笑む。購入して早速家でお茶を淹れてみたくなる。

『サイータ』の店主・山田彩子さん
カウンターのバックボードには、バリ島産「ジェンガラケラミック」やインドネシア製「ロイヤルアルバート」のカップ&ソーサーやポットが。彩子さんが丁寧にお茶を淹れてくれる。カフェ利用は予約がベター。
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日本とインドネシアの融合の手作りスイーツ

お茶にお菓子はつきもの。はちみつチーズケーキやスコーンなど、メニューにあるスイーツはすべて彩子さんの手作り。「インドネシアのものにこだわらず、紅茶に合う様々な種類のものを手作りしています。日本はもちろん、インドネシアのお菓子教室で習って試作を重ね、おいしいと思う味や食感にアレンジしました」。

スコーンは、プレーンとインドネシア風味のチョコチーズの2種。イートインでは、クロテッドクリーム、自家製のレモンカードと季節のフルーツのジャムを添えて「クリームティー」セットで提供。スコーンは砂糖をほとんど使わず、ふんわり、サクッとした食感で、とても食べやすい。定番の「はちみつチーズケーキ」は、口の中でとろり、とろける。淡路島で採取される日本蜜蜂のはちみつをたっぷり使ったなめらかで優しい味。

『サイータ』のチーズケーキ
はちみつチーズケーキ600円、ポットサービスの紅茶(プレミアムブラックティー)800円。添えられたインドネシア産「KRAKAKOA」のチョコ、カカオニブとココナッツとカシューナッツのカリコリ食感がアクセント。
『サイータ』のハチミツ
日本蜜蜂の百花蜜は販売も。コク深い秋採り、爽やかな風味の春採りがある。50g1750円。
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インドネシア気分に浸れるアフタヌーンティー

さらにとっておきのスイーツが、2日前までに2名から要予約でいただける豪華なアフタヌーンティーセット。「インドネシアの食文化と紅茶の融合が楽しめるアフタヌーンティーは、ほかにはないでしょう?」。

『サイータ』のアフタヌーンティー
使われているティーポットやカップ、器からもインドネシアを感じることができるアフタヌーンティー1人前4180円。ティースタンド3段(スタンドのプレートの写真は2人前)に、温かい料理、スコーン、紅茶が付く。スコーンはプレーン、チョコチーズの2種。レモンカード、季節のフルーツのジャム、ホイップクリームを添えて。
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一皿目に出されるのは、インドネシアの国民食ともいえる「ルンダン」。牛肉や鶏肉などをスパイスやココナッツミルクで長時間煮込んだ料理の辛味が食欲を刺激する。自家製ピーナッツソースの「ガドガド」、サツマイモとタピオカ粉で作ったモチモチの団子にココナッツミルクをかけるスイーツ「ビジサラク」といった独特の辛みと甘みで、一気に異国の口になる。
3段それぞれのプレートも充実。ひと口ごと、風味に驚いたり、感激したり、食べたことない味わいかと思うと懐かしい味もある。ゆっくり紅茶を飲みながら、まるでインドネシアを訪れたかのような、新鮮で贅沢な体験ができる。

『サイータ』のアフタヌーンティーのプレート寄り
左上から時計回りに。/芋団子にシロップを絡めココナッツミルクをかける「ビジサラク」、自家製ピーナッツソースの「ガドガド」、牛肉をココナッツミルクと香辛料で煮込んだ「ルンダン」。(1人1皿)/爽やかなレモンドリズルケーキ、季節のパンナコッタ、マカロン、チョコレートフィナンシェ。/インドネシアの人が大好きなインスタントヌードル・インドミを入れた生春巻などのセイボリー(軽食)。/ジャスミンティーゼリー、インドネシアスタイルの自家製パイナップルケーキ、エビのスナック・クルブック、バリ島のピーナッツといったお口直し。
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「インドネシアの紅茶を知ってもらうために、各地でイベントやポップアップショップに出店していますが、紅茶をお菓子と一緒に味わっていただく機会がないので、こちらでぜひ体験いただけたら」。月2回のおやつの会も企画中。伝統楽器・ガムランの演奏会など、インドネシアの文化に触れるイベントも開催されている。