現地仕込みの骨格ある料理をアラカルトで。神戸・元町『ダ・イプシロン』
リストランテ仕込みの料理を気軽に
元町駅から鯉川筋を北へすぐ。ビルの2階に『ダ・イプシロン』がオープンしたのは2025年12月。店に入ると、すぐ厨房の様子が見え、料理への期待感が高まる。おいしそうなにおいが漂う店内は、昼間、外光がたっぷり入って明るく爽やか。居心地の良さを知った客がリピーターとなり、既におおいに賑わっている。
オーナーシェフ・仲井裕三さんが料理人の道へと進んだのは、学生時代に飲食店でアルバイトしたのがきっかけ。和食系の居酒屋から始まり、イタリア料理と出合って魅了され、イタリアンの道へ。東京・恵比寿の『リストランテ・マッサ』ほか数店で修業後、2018年にイタリアへ。ピエモンテ州の『La Ciau del Tornavento』やエミリア・ロマーニャ州のリストランテ『Il Piastrino』などの星付き2店舗を経て、トスカーナ州の海辺の町・リボルノの『Il Doretto』へ。その後、フィレンツェのピッツェリア、シチリアのトラットリアと、計4年半の修業後に帰国。
――入り口横の壁面に当時の写真がさりげなく飾られている。
得意料理は手打ちのパスタと肉料理
「神戸で店を持つ」という夢を叶えた仲井シェフは、「カジュアルに、クオリティーの高い料理を楽しんでほしい」と、あえてテーブルはクロスなしで、内装は打ちっ放し、カトラリーもバスケットに入れ、自身もコックコートは着ない。
メニューの「自家製手打ちパスタ」に記されているのは、トルテッリ、タリアテッレ、タリオリーニ、ラザニア、ニョッキ…。中でも、ぜひオーダーしたいのが、「トルテッリ・かぼちゃのつめもの、ゴルゴンゾーラソース」。東京での修業先『リストランテ・マッサ』のスペシャリテで、衝撃を受けた思い入れのある一品だ。手打ちパスタの食感、カボチャとゴルゴンゾーラソースのコントラストが見事に調和した料理は必食。
シェフが得意とする肉料理は、イベリコ豚、淡路鶏、羊、鴨、黒毛和牛など、それぞれ肉の旨みを堪能できる。特に、羊肉に合わせたヘーゼルナッツのソースが秀逸。肉を駆使するのはパスタやメインだけでなく前菜もさまざまで、なかでも冷前菜の「黒毛和牛のタルタル」もおすすめだ。
夜はコースで食事、アラカルトでバール使いも
前菜には、リンゴやナスのカポナータがあったり、3種類のブルスケッタがあったり。グラスワインとでバール使いできる一品も洗練された味わい。
「お食事での利用ではぜひとも前菜、パスタ、メインと1種類ずつを楽しんでいただきたいです」と仲井シェフ。さらに、アラカルトだけだった夜のメニューに、コースが加わった。「ファビオ」「エヴァ」「ステファノ」と、イタリア滞在時にお世話になった家族の名前を冠している。「ステファノ」コースは記念日や接待にぴったりだ。
「神戸ならではの食材も、今後どんどん取り入れていきたいですね」。幅広いニーズに応え、地元の食通に支持されて生まれる仲井流の料理に注目していきたい。
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- 店名
- da Ypsilon
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区北長狭通4-3-24 アオイ神戸元町ビル2階
- 電話番号
- 078-958-8226
- 営業時間
- 12:00~14:00LO、17:00~21:00LO
- 定休日
- 月曜、第2火曜、その他の火曜のランチ
- 交通
- 各線元町駅から徒歩3分
- 席数
- テーブル14席、カウンター5席
- メニュー
- 昼/平日限定ランチ1650円~、土・日曜、祝日のランチ2750円~、ショートコース3850円(要予約)、夜/コース6600円~(要予約)、手打ちパスタ1980円~、肉料理2200円~。グラスワイン800円~、ボトルワイン5000円~。
- https://www.instagram.com/da.ypsilon/
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