東大阪に登場した洒落たワインバー、八戸ノ里『キルダーズ デリ&ワイン』

「司馬遼太郎記念館」で知られる八戸ノ里(やえのさと)は、下町という言葉がピッタリくる庶民の町。そんな場所に2025年6月、突如、北欧風の洒落たカフェを思わせるワインバーが誕生。ワインをもっと知りたい初心者からワイン好きまで、お気軽にまずは一杯。

北欧風の洒落たワインバー

鮮やかな緑の壁に白木の枠のガラスの扉が目を引く。カウンター主体の店内は、ペパーミントグリーンを基調にしたカラーイメージも、ハイスツールも北欧風。細長い店内奥の1段上がったスペースに小さな卓。2階にもテーブル席がある。
八戸ノ里にいることを忘れさせる洒落た雰囲気だ。
「10代からずっと色んな飲食店巡りをしてきたんで、やりたい店のイメージはしっかり固まっていました」と、話すのは弱冠25歳の店主・中田大智さんだ。

『キルダーズ』の店内
ヨーロッパの小さな町に旅しているような洒落た雰囲気。一人でもグループ利用でも。
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中田さんは、元パティシエ。学生時代に出場した「スイーツ甲子園」では優勝したのだそう。調理師専門学校卒業後は、奈良や東京六本木のパティスリー、フランス料理店などで経験を積んだが、「一度料理を忘れて、新しいマインドで色々吸収したいと思って」、勇躍オーストラリアはメルボルンへ渡った。
「メルボルンのセント・グルダーという町に1年居ました。ビーチに沿って小さいカフェやワインバーがたくさんあるところ。湘南をヨーロピアンにした感じでしょうか」。そこでワインに目覚めた中田さんは2年前に帰国し、1年かけて開店準備。「一人でできる広さで、路面店で予算に合うところを探して」、堺出身の中田さんには縁のなかったこの地に、2025年6月に店を開いた。

『キルダーズ』の店主・中田さん
お隣の小阪はちょっとオシャレな店が多いと近頃評判だから、「なんで“ヤエ”で?って地元の人に訊かれます」と笑う中田さん。物腰柔らかなイケメン君。
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下町価格が嬉しいグラスワイン

ワインのラインナップは、ワールドワイドにナチュールからクラシックまで。ハウスワインは600円から。おすすめのグラスワインも1100円~1290円とリーズナブルに、常時3~4種を開栓。「繁華街より家賃が抑えられてる分、グラスワインのクオリティーは上げられます」とニッコリ。

「東大阪にワインバーを標榜している店はなかなかないのよ」と、ワイン好きの熟年カップルが、「大阪市内に行かなくてよくなった」と喜んで通ってくれる。かと思えば、「市内では緊張するけど、ワイン飲んでみたかった」という若い女性も。「僕も一緒に勉強する感じで、いろいろ試して好みを見つけるお手伝いをするのが楽しいです」と中田さん。

『キルダーズ』のワインイメージ
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フルーツやスイーツとワインを楽しむ

ワインのお供は、オードブルからスイーツまで。一番人気は、ブラッターチーズと季節のフルーツ。取材日はイチゴ。クリーミーなチーズとイチゴの酸味に合わせて、中田さんが選んでくれた一杯は、ニュージーランドのソーヴィニヨンブランのスパークリング。ブドウのピュアな感じがナイスなマッチング。

『キルダーズ』のブラッターチーズと季節のフルーツ
ブラッターチーズと季節のフルーツ2200円(前日までに要予約)。ニュージーランドのソーヴィニヨンブランのスパークリングはグラスで1100円。
『キルダーズ』のブラッターチーズと季節のフルーツのカット
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お得意のスイーツなら、熟成バスクチーズケーキなど。「焼きをしっかり入れてます。生地で1日、焼きあがって1~2日、熟成させています」というバスクチーズには、「ピノ・ノワールなど軽めの赤が合うと思いますよ」。ケーキと赤ワインだけっていう気軽な使い方もOK。一度、扉を開いてみては?

『キルダーズ』の熟成バスクチーズケーキ
名物の熟成バスクチーズ680円。テイクアウトも可能。
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『キルダーズ』の外観
店名の“キルダース”は、メルボルンの町の名前から。
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