6600円で16品!おいしいものをちょっとずつの至福、大阪・本町『家庭料理 喜りん』
6600円コースの前菜が8種盛り!
豆皿に手が掛けられたおかずが8種! 赤こんにゃくの肉巻きに、鮭の南蛮漬け、ズリの明太和え、こっくり美味しいクリーミーなマッシュルームのスープも二口ほど。辛子が潜んだ6枚の薄揚げのミルフィーユなんてユニークなアテも。エノキの山椒煮にブロッコリーとツナのゴマ和えなど。いやもう甘辛、酢の物、ピリ辛、肉に魚に野菜。前菜盛りだけで1合飲めちゃう!
「赤こん肉巻き、お代わりしたいくらいやねぇ!」とニコニコ話していると、「気に入ってくださいました? コンニャクだけだと喜ばないうちの子どもたちも肉巻きにすると大喜びで食べてくれました」と割烹着がお似合いのお女将さん。
「キリンのような女将がお待ちしてます」(笑)
『喜りん』の店名にちなんで、キリンの絵や小物があちこちに飾られている。「『172㎝と長身の女将が、首を長くしてお待ちしております』ーという気持ちを込めました」と悪戯っぽく笑うのは女将の本田喜代子さん。エスプリの効いた店名に、本田さんの軽やかなお人柄が偲ばれる。
3姉妹の真ん中で、小学4年生のときには家族のご飯を作っていたというお料理好き。
大企業に勤めつつ、食に携わる仕事をしたいという夢を温め続けていたのだそう。
「自宅をリフォームした際に、業務用のガスコンロを入れて、お店さながらのカウンターを設えて、毎週末、息子の友達やご近所さんや友人を招いて小料理屋さんごっこに興じていました」。50歳のときには調理師免許も取得。そうして長年の夢を定年後に叶えたのが、この店だ。
前菜の後は、鮮度抜群の豪華刺身盛り合わせ。早速ビールから日本酒へ切り替え。
酒は15種ほどで、「女将さん、絶対お酒お好きですよね!」と確信できる銘柄揃い。まずは「菊姫 純米・先一杯」から。1合ちょい多めに淹れてくださって、ノンベの心を掴む。
「料理が楽しい」気持ちが伝わってきて
自宅での小料理屋さんごっこの成果か、趣味の食べ歩きの賜物か、本田さんの料理は、料理好きのお母さんの域を軽々と超えている。例えるなら、和食料理人が家庭的なおばんざい屋を始めたかのような、だしや食材など質の良いものを揃え、土台がしっかりした上で一工夫が凝らされた逸品ばかり。料理が楽しくて仕方ない、そんな気持ちも伝わってきて、すこぶる楽しくなる。一品ごとに、酒好きの女将の顔と、男子二人を育てあげたお母さんの顔の両方が見え隠れするのも面白い。
実はこの店、昼はインディアンオムライスで大人気を博している。そちらは女将さんの元上司で食べ歩き仲間の阿 充知彦(おか みちひこ)さんによる二毛作営業。気になる方は、こちらの記事をチェックしてみて(https://www.amakaratecho.jp/shop/lunch/1353120_16147.html)。
data
- 店名
- 家庭料理 喜りん
- 住所
- 大阪府大阪市中央区南本町3丁目6−14 イトゥビル 地下2階
- 電話番号
- 06-6755-8866
- 営業時間
- 11:00〜13:15LO(売り切れ次第終了)、16:00~21:30LO
- 定休日
- 土・日曜、祝日
- 交通
- 地下鉄本町駅9番出口直結
- 席数
- カウンター5席、テーブル8席
- 個室
- 1室(4~6名)※夜のみ利用可
- メニュー
- 昼/インディアンオムライス750円、ミラノ風カツレツ インディアンオムライス900円のみ。夜/コース5000円~、おばんざい3種盛り1400円、和風ピーマンの肉詰め1000円、牛肉のピラフ1600円。瓶ビール800円。
- https://www.instagram.com/kirin_kirin60/
- 備考
- ※ランチは現金払いのみ。オムライスの価格は9月以降未定。

writer

団田 芳子
danda yoshiko
食・旅・大阪を愛するフリーのフードライター。その地の歴史や物語を感じる食べ物・気質・酒が好物。料理人さんに“姐さん”と呼ばれると、己の年齢を感じつつもちょっとウレシイ。著書に『私がホレた旨し店 大阪』(西日本出版社)、 『ポケット版大阪名物』(新潮文庫・共著)ほか。
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