• amakara.jp
  • おいしいお店
  • 6600円で16品!おいしいものをちょっとずつの至福、大阪・本町『家庭料理 喜りん』

6600円で16品!おいしいものをちょっとずつの至福、大阪・本町『家庭料理 喜りん』

8種の前菜に始まり、刺身盛り、魚フライや牛肉のメイン料理に、ほっこりおばんざいが3品、さらに一品が供されて後、締めの麺かごはんもの、デザートまで。実に16品もの多彩な料理が続々と登場して6000円とは、これ如何に! しかも気の利いた日本酒が揃っていて、ついつい酒が進んでも1万円にはなかなか届かない。さらに嬉しい地下鉄駅直結。いまどきこんなに有難い店があったとはーな、おいしいおばんざいが1万円アラウンドの巻。

6600円コースの前菜が8種盛り!

豆皿に手が掛けられたおかずが8種! 赤こんにゃくの肉巻きに、鮭の南蛮漬け、ズリの明太和え、こっくり美味しいクリーミーなマッシュルームのスープも二口ほど。辛子が潜んだ6枚の薄揚げのミルフィーユなんてユニークなアテも。エノキの山椒煮にブロッコリーとツナのゴマ和えなど。いやもう甘辛、酢の物、ピリ辛、肉に魚に野菜。前菜盛りだけで1合飲めちゃう!
「赤こん肉巻き、お代わりしたいくらいやねぇ!」とニコニコ話していると、「気に入ってくださいました? コンニャクだけだと喜ばないうちの子どもたちも肉巻きにすると大喜びで食べてくれました」と割烹着がお似合いのお女将さん。

『喜りん』の前菜盛り合わせ
6600円のコースから、前菜盛り合わせ。手前が赤こんにゃくの肉巻き。ニンニクの風味も利いてる。黄色いレンゲは、フルーツトマトにトマトソースが掛かったトマトのトマト和え。真ん中のグラスにはマッシュルームのスープ。器は陶器市や骨董品屋で長年掛けて本田さんが集めたもの。
10

「キリンのような女将がお待ちしてます」(笑)

『喜りん』の店名にちなんで、キリンの絵や小物があちこちに飾られている。「『172㎝と長身の女将が、首を長くしてお待ちしております』ーという気持ちを込めました」と悪戯っぽく笑うのは女将の本田喜代子さん。エスプリの効いた店名に、本田さんの軽やかなお人柄が偲ばれる。

『喜りん』女将の本田さん
「開店3年が経ち、『喜りん』愛溢れるスタッフに囲まれて仕事をしていると、経営者としての責任感も増しているこの頃です」と女将の本田さん。
10
『喜りん』の店内イメージ
お客様からのプレゼントなどでキリンが増えているとか。
10

3姉妹の真ん中で、小学4年生のときには家族のご飯を作っていたというお料理好き。
大企業に勤めつつ、食に携わる仕事をしたいという夢を温め続けていたのだそう。
「自宅をリフォームした際に、業務用のガスコンロを入れて、お店さながらのカウンターを設えて、毎週末、息子の友達やご近所さんや友人を招いて小料理屋さんごっこに興じていました」。50歳のときには調理師免許も取得。そうして長年の夢を定年後に叶えたのが、この店だ。

前菜の後は、鮮度抜群の豪華刺身盛り合わせ。早速ビールから日本酒へ切り替え。 酒は15種ほどで、「女将さん、絶対お酒お好きですよね!」と確信できる銘柄揃い。まずは「菊姫 純米・先一杯」から。1合ちょい多めに淹れてくださって、ノンベの心を掴む。

『喜りん』の刺身
お刺身盛り合わせ。ヒラメにイクラ、島根県浜田のブランド・どんちっちという脂のりの良い鯵、生マグロの中落ちはゴマ油でちょいと韓国風に、さらに明石のタコにタイラギ貝の焼き霜。イクラまで。豪華。器は江戸時代の骨董。「菊姫・先一杯」グラス600円、徳利1100円。
10
『喜りん』のおばんざいイメージ
10
『喜りん』のおばんざい3種
おばんざい3種。手前から時計回りに、ギンダラと黒シメジのキッシュ、漬物入りのポテサラ、冬瓜の海老あんかけ。
10
『喜りん』のメイン料理
コースのメインは、肉や魚料理。この日はハモのフライ・ラッキョウタルタル、牛肉赤ワイン炒め、パプリカのマリネ。
10
『喜りん』の締めの麺
締めは麺かご飯もの。この日は山菜そうめん。だしが旨い。
10

「料理が楽しい」気持ちが伝わってきて

自宅での小料理屋さんごっこの成果か、趣味の食べ歩きの賜物か、本田さんの料理は、料理好きのお母さんの域を軽々と超えている。例えるなら、和食料理人が家庭的なおばんざい屋を始めたかのような、だしや食材など質の良いものを揃え、土台がしっかりした上で一工夫が凝らされた逸品ばかり。料理が楽しくて仕方ない、そんな気持ちも伝わってきて、すこぶる楽しくなる。一品ごとに、酒好きの女将の顔と、男子二人を育てあげたお母さんの顔の両方が見え隠れするのも面白い。

実はこの店、昼はインディアンオムライスで大人気を博している。そちらは女将さんの元上司で食べ歩き仲間の阿 充知彦(おか みちひこ)さんによる二毛作営業。気になる方は、こちらの記事をチェックしてみて(https://www.amakaratecho.jp/shop/lunch/1353120_16147.html)。

『喜りん』の店内
カウンターとテーブルのほか、奥に6名の個室もあり、接待利用が多い。
10
『喜りん』の外観
本町駅直結のビルの地下。チェーン店が多い中、静かな佇まいを見せる。
10

飲んで食べてもだいたい10,000円!

お一人around10,000円(15,000円まで)で、編集部がおすすめするお店を紹介中!他のお店の情報はこちらから。

詳しくはこちら

writer

団田 芳子

danda yoshiko

食・旅・大阪を愛するフリーのフードライター。その地の歴史や物語を感じる食べ物・気質・酒が好物。料理人さんに“姐さん”と呼ばれると、己の年齢を感じつつもちょっとウレシイ。著書に『私がホレた旨し店 大阪』(西日本出版社)、 『ポケット版大阪名物』(新潮文庫・共著)ほか。

recommend

読まれている記事

『あべのハルカス近鉄本店』お菓子売り場がリニューアル。百貨店初&関西初が続々!

兵庫・伊丹『KUROPURI』。フレンチのシェフが手がける「クロワッサン」と「プリン」の専門店

京都『和菓子&ワイン 養老軒』が届ける フルーツ大福とワインの楽しみ方

「りくろーおじさんのチーズケーキ」おいしい理由&並ばず買える方法も

安田淳一監督【前編】待ってました! 日本アカデミー賞「侍タイ」スピンオフドラマ放送。独占インタビュー

『資さんうどん』広報がこっそり教える!「実はコレも食べてほしい」隠れた名物

『粟玄』の和洋[大阪]老舗おこし屋のモダンな名品

絶対に失敗しない「くたくたブロッコリーのタラコスパゲッティ」『寺町コロンボ』のひと手間レシピ

【番外編】俳優・津田寛治さん絶賛の「おたべ」。進化系、変化球に驚き!

ギネスビールが生む深いコク。大阪・中津『IRISH CURRY』の名物ポークカレー