土鍋ごはんと炭火焼きサバが主役。大阪・本町『めし処 ゑノゐ』の「鯖めし」ランチ

本町・淀屋橋界隈のおしゃれ酒場として名を馳せる『めし処 ゑノゐ』。今年4月、新たに打ち出したのは、土鍋ごはんと炭火焼きサバが主役の「鯖めし」ランチだ。

サバと米を味わう、シンプルな鯖めし定食

運ばれてきた丸いお膳の上で、ひときわ存在感を放つ土鍋。その中身は、炊き立ての土鍋ごはんに、脂のりの良い炭火焼きサバをのせた「鯖めし」だ。

味は塩とタレの2種類。一口頬張ると、アツアツの米にふっくら柔らかく香ばしいサバ、さらに米とともに炊き込まれたコリコリとした食感のゴボウが重なり、噛むごとに旨みが広がる。

鯖めしに加えて、自家製の柚子ぬかマヨネーズをかけた温野菜、島根県『垣崎醤油店』に特注した無添加玄米味噌の味噌汁まで。ご飯、味噌汁、焼き魚、野菜と、シンプルながらバランスのとれた構成だ。

『鯖めし ゑのゐ』鯖塩めし
鯖塩めし1540円。サバの周りにはカイワレが。塩ダレは、石川県奥能登地方に古くから伝わるイカ魚醤「いしり」をベースに、だしや昆布を合わせている。しっかりとした塩味がありながらも塩辛さはなく、サバの旨みを引き立てている。
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『鯖めし ゑのゐ』鯖タレめし
鯖タレめし1540円。こちらはほうれん草を添えて。タレは『ヒゲタ醤油』の濃口醬油「本膳」をベースに、日本酒やザラメ、サバ節とともに煮詰めて仕上げる。こっくりとした味わいで箸が止まらない。
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「脂のりだけでいえばノルウェー産もいいのですが、食べ進めていくとしんどくて」と話すのは、店主の山下義明さん。サバは、国産にこだわり、ショウガや昆布、醤油などで作った「だし麹水」につけて一晩熟成。脂が少なめで焼き上がりがパサつきやすい国産サバをふっくら柔らかな仕上がりにするため、このひと手間をかける。

『鯖めし ゑのゐ』国産サバ
脂のりとサイズを見極めて仕入れる国産サバ。骨がなく食べやすいのもうれしい。
『鯖めし ゑのゐ』炭火で焼くサバ
高知県の上土佐備長炭で香ばしく焼き上げる。
『鯖めし ゑのゐ』炎が上がる
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満を持してランチ営業をスタート

山下さんは、100店舗以上を展開する大阪の飲食企業「SASAYAホールディングス」出身だ。多くの店舗を運営しながら後進の指導をし、2年前に独立。満を持して『めし処 ゑのゐ』を開業した。

オフィス街の場所柄、ランチを望む声も多そうだがこれまでは夜営業のみ。「もちろん構想はあって、オープン半年後には始める予定でした。ただ、なかなかタイミングが合わなくて」と山下さん。「夜の『ゑのゐ』は続けながら、将来的には朝食・昼食の業態も展開し、二枚看板でやろうと考えています。今回はその前準備です」。そうして今年4月、ランチ業態の『鯖めし ゑのゐ』をプレオープンさせた。

『鯖めし ゑのゐ』店主の山下義明さん
店主の山下義明さん。44歳で独立し、今までの縁を生かした集大成ともいえる『めし処 ゑのゐ』を開店。現在はこの店一本で勝負する。
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『鯖めし ゑのゐ』店内
元は飲食店の倉庫だった場所を改装。むき出しの木造天井に惹かれてこの場所に決めたとか。
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ランチの「鯖めし」は、夜の看板メニュー「土鍋めし」がベース。「舞鶴の実家で米を作っているんです。そのおいしさを伝えたくて」と山下さん。合わせる具材にサバを選んだ理由は至ってシンプルで「好きだから」。

米は、地元・舞鶴産のコシヒカリと島根県弥栄村産のコシヒカリをブレンドした『ゑのゐ』専用米で、小粒で主張しすぎず、合わせるおかずに寄り添う味わいが特徴。ブレンド米ではあるが、いずれの土地も気候が似ているため、味や粒の大きさ、食感にばらつきが出にくいという。これを毎日精米し、特注土鍋で炊き上げる。

『鯖めし ゑのゐ』土鍋ごはん
滋賀の工房『六鍋』に特注した土鍋。完成まで約3か月を要し、高い耐熱性と優れた保温性を備える。
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『鯖めし ゑのゐ』精米所
「精米できるめし呑み処」を掲げるだけあり、店内には精米所が。精米したての米はぬか臭さがなく、香りと甘みがダイレクトに伝わる。
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隅々まで味わう3段階の食べ方

おすすめの食べ方は3段階。まずは全体をよく混ぜてそのまま。次に、自家製の調味料(塩はしそ胡椒、タレはバター胡椒)を加え、味の変化を楽しむ。シメは、茶だしに生海苔とわさびを溶いてお茶漬けに。

米は炊き上がると約260gとしっかりした量だが、卓上には土佐ショウガ漬、広島菜しば漬、粉山椒、金胡麻節、追いダレといった山下さんがこれまでの経験から吟味した名脇役がそろう。味を変えながらいただくと、女性でもぺろりと完食できてしまう。

「土鍋だと米の量を調整ができないんです。でも足りないよりはいいかなって」と山下さんは笑う。「天然のサプリメント」とも呼ばれる栄養豊富なサバと炊き立ての土鍋ごはんを味わうこのランチ。罪悪感なくお腹もしっかりと満たされ、それでいて重たくなく、気持ちまで整うようだ。

『鯖めし ゑのゐ』お茶漬けのお茶を注ぐ
『鯖めし ゑのゐ』お茶漬け
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『鯖めし ゑのゐ』おにぎり
食べきれない場合はおにぎりにしてくれる。冷めてもサバの風味はそのままで、小腹がすいた時にちょうどいい。
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『鯖めし ゑのゐ』1階通路
扉を開けると細い通路が。「秘密基地感がお気に入りです」と山下さん。稲穂をくわえた鶴の看板が出迎える。
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『鯖めし ゑのゐ』建物外観
2階が客席。
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おしごとランチ、おでかけランチ

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amakara.jp編集部

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