“食べるサウナ”で整う!?大阪・本町『新潟の地酒と銀しゃり 信』の野菜たっぷり豚吸い定食

新潟の郷土料理や地酒が自慢の居酒屋『新潟の地酒と銀しゃり 信』。界隈のオフィスワーカーを魅了するランチメニューは、1種類のみ。汗をかきながらいただきたい、野菜たっぷりの「豚吸い」定食をご紹介。

“食べるサウナ”!?オフィスワーカーに愛される整うランチ

定食のメインは、新潟県のブランド豚「妻有(つまり)ポーク」を使った「豚吸い」。周りに、炊き立ての銀しゃり、日替わりの副菜、おばんざい、漬物がお膳に行儀よく並ぶ。

豚吸いは、驚くほど大きな深皿になみなみと注がれ、白い湯気がもくもくと立ち上る。「たとえて言うなら“食べるサウナ”。汗が噴き出て内臓から温められ、整いますよ!」と大将の上原信志さん。

野菜の旨みが染み出た「和風だし」と、そこにスパイスをブレンドした「カレー」の2種類。妻有ポークのウデ小間肉や旬の野菜をサッと煮込み、ふわっと卵でとじて仕上げる。中には新潟名物の巨大な油揚げ「栃尾(とちお)揚げ」も潜んでおり、ボリューム抜群だ。

食べ進めると、妻有ポークのまろやかな脂身の甘み、絶妙に食感を残した野菜、じゅわっとだしが溢れる栃尾揚げ、そして熱々の旨みたっぷりのスープが一体となり、五臓六腑に染み渡る。一心不乱にかきこめば、心地良い汗が流れ、すっきりと晴れやかな気分に。

冬場はもちろん、夏のオフィスは冷房で意外と体が冷えがちだ。そんな体を芯から温めようと暖簾をくぐる客も多く、季節を問わずオフィスワーカーの拠り所になっている。

『新潟の地酒と銀しゃり 信』ランチ定食
豚吸い定食1200円。「豚吸い」に入れる野菜は、キャベツやタマネギ、ニラに加え、今の時期はナスやオクラ、冬瓜などの夏野菜も。冬になれば大根や長ネギなどになり、旬のものを摂取できるのが嬉しい。豚吸いはもちろん、副菜やおばんざい、箸休めの漬物(キュウリの塩昆布和え)にいたるまで抜かりはない。
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『新潟の地酒と銀しゃり 信』豚吸い 和風だし
カツオや昆布で丁寧にだしを取り、醤油で味を調えた優しい味わい。夏限定で梅干しと刻み大葉がのり、さっぱりいただける。来店客の約7割がこの和風だしを選ぶという。
『新潟の地酒と銀しゃり 信』豚吸い 和風だし スプーンですくう
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『新潟の地酒と銀しゃり 信』豚吸い カレー
カレーはもともと夏季限定メニューだったが、毎回カレーしか選ばない客もいるほどの根強い人気で定番化したとか。マイルドな見た目に反してしっかりとスパイスが利いている。
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故郷の味を伝える、新潟出身の大将

上原さんは新潟県の豪雪地帯・十日町(とおかまち)の出身。地元の居酒屋で修業をしていたが、28歳の頃に単身で大阪に。「なんというか勢いで。東京よりも遠くて、簡単には帰りにくいところに行こうと思ったんです」。

大阪では西梅田の日本料理店、ウラなんばの居酒屋などで10年以上経験を積み、2015年に「故郷の味を伝えたい」と妻の真紀さんと共に店を構えた。

開業から2カ月後にはランチ営業を開始。当初は週替わり定食も提供していたというが、豚吸い目当ての客が多く、気づけばメニューはこれ1本に。現在ではオープンから1時間足らずで売り切れてしまう日も多く、その人気ぶりは界隈でも頭一つ抜けている。

「野菜が200gほど入っているので、『ここで1日の栄養を補っている』と言ってくださる方もいます。あと、二日酔いの方が『染みる~』とスープを飲み干していく姿もお馴染みの光景です。それだけ必要とされていると、ランチ営業はなかなかやめられませんね」と嬉しそうな上原さん。

『新潟の地酒と銀しゃり 信』大将の上原信志さん
笑顔が素敵な大将の上原さん。常連客も多いが、ビジネス街ゆえに転勤で会えなくなる客も少なくないと、どこか寂しげに、でも誇らしげに語る。
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『新潟の地酒と銀しゃり 信』店内
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「豚吸い」を引き立てる名脇役

名物の「豚吸い」を支える脇役たちのクオリティも見逃せない。

「魚沼産コシヒカリ」を使った銀しゃりは、ランチ営業前に一升炊きの羽釜で一気に炊き上げる。米は、上原さんの友人のご実家が手がけているといい、田んぼの中でも“一番日当たりの良い特等席”の一角で、この店のためだけに育てられる。炊き立てでツヤピカに輝く米は、ひと口噛みしめると甘みと弾力が口の中に広がり、思わず笑みがこぼれる。量は大・中・小から選べるが、女性でもペロリと大盛りを平らげていくというのも納得だ。

副菜は肉や魚をメインにした料理で、この日は妻有ポークの「豚軟骨のトロトロ煮」。醤油とザラメで甘辛くとろけるまで煮込まれており、ご飯が止まらない。さらには、新潟の郷土料理「のっぺ」も。椎茸や里芋、ゴボウ、かまぼこ、こんにゃくなどを薄味で上品に仕立ててあり、素材の旨みとだしがふんわりと香る。

お膳のいたるところに野菜が散りばめられ、身体が喜ぶ栄養をチャージできる。日本人の原点とも言える、旨い汁物と米。これぞ、おしごとランチの優等生だ。

『新潟の地酒と銀しゃり 信』釜炊きした銀しゃり
夜は1合もしくは3合炊きの釜で銀しゃりを提供。昼と異なり、十日町の地酒「松乃井」の仕込み水を使って贅沢に炊き上げる。
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『新潟の地酒と銀しゃり 信』郷土料理メニュー表
夜はアラカルトかコース。新潟食材を使った一品料理や郷土料理など、お酒が進む「ごっつぉ(ごちそう)」がずらり。
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『新潟の地酒と銀しゃり 信』酒
新潟が誇る名酒「松乃井」をはじめとする日本酒のほか、新潟県産のクラフトジンも。
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『新潟の地酒と銀しゃり 信』外観
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おしごとランチ、おでかけランチ

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amakara.jp編集部

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