ラグジュアリーホテルの優雅な空間で、あの店監修のお値打ちランチコースを。大阪・梅田『MAISON VERTE』

JR大阪駅西口を一望するラグジュアリーホテルのメインダイニングは、東京の人気店『L'AS』が監修する実力派フレンチ。優雅な空間で味わうランチコースはなんと3000円台から。

大阪駅を一望する、天井高6mの優雅なダイニング

2025年3月、「グラングリーン大阪」南館内に開業したラグジュアリーホテル「ホテル阪急グランレスパイア大阪」。そのメインダイニングが、今回紹介する『MAISON VERTE』だ。

巨大な窓の向こうには大阪駅西口側のシティービューが広がり、天井高は6mという圧巻の開放感。ラグジュアリーホテルらしい優雅な空気が流れる非日常的な空間ながら、ランチコースはなんと3000円台から。その上質な雰囲気とお値打ち価格とのギャップに驚かされる。

『MAISON VERTE』店内
10
『MAISON VERTE』景色
天井高6mの開放的な空間には全150席を備える。片側全面が窓になっており、たっぷりの陽光が差し込む。窓際の席を確約したい場合は、+500円で予約可能。
10

監修は、東京・南青山の人気店『L'AS』

実はこちら、東京・南青山の人気店『L'AS(ラス)』が監修したレストラン。『L'AS』といえば、モダンなフランス料理とレストランならではのサービスはそのままに、コースの一本化などあらゆる工夫で価格を抑え、若い世代からも支持を集める実力店だ。

手がけるのは、大阪の『ラ・ベカス』や東京の『コートドール』などの名店で経験を積み、渡仏して研鑽を重ねた統括シェフの兼子大輔さん。合理的な仕組みづくりによって上質かつリーズナブルなレストラン体験を創造することを目指し、『L'AS』を立ち上げた。

そのため、姉妹店である『MAISON VERTE』でも全国の『L'AS』グループと同様のメニューを提供。大阪にいながら名店の料理を味わえるうえ、メニューは月替わりに近いペースで変わるため、訪れるたびに新たな楽しみがある。

『MAISON VERTE』シーズナルコースのアミューズ
写真の料理は全て平日3400円、週末3700円のシーズナルコースより。最初の一皿はひとくちのアミューズ。出来たての自家製モッツァレラをワンスプーンで提供し、オリーブオイルと塩だけで味わう。
10
『MAISON VERTE』シーズナルコースの前菜1
トマトのかき氷仕立て バジルジュレ ハイビスカスパウダーとエキストラバージンオリーブオイルを添えて。完熟トマトをジュースにして、凍らせて粉砕したかき氷に、バジルと白ワインのジュレを忍ばせ、酸味のある乾燥ハイビスカスの花を散らす。途中でエキストラバージンオリーブオイルをかければ、味変を楽しめる。
10

カスタマイズ自在が楽しいコース

「価格を抑えることで間口を広げ、初めてフランス料理を楽しむ方にも来ていただきたいですね」と話すのは、『MAISON VERTE』の厨房を率いる平川瑞樹シェフ。その思いは、料理の随所に表れている。

ランチコースは、アミューズ、前菜2品、選べるメイン、デザートという構成。

ここに名物のフォアグラのクリスピーサンドを追加したり、メインを魚と肉の2皿にしたり、デザートをアップグレードしたりすることも可能だ。目的や予算、その日のお腹の空き具合に合わせて自由にカスタマイズできる。

なかでもフォアグラのクリスピーサンドは、それ目当てに予約時から注文するファンも多い人気メニュー。ランチ利用客の約2割が追加するという。

『MAISON VERTE』フォアグラのクリスピーサンド
名物の「フォアグラのクリスピーサンド」コース価格に+1200円。某アイスクリームをヒントに誕生した1品で、フォアグラのテリーヌに季節ごとに変わるフレーバーのクリームをコーティング。薄いクリスピー生地でサンドして仕上げる。7月中旬〜8月中旬のコースは、マンゴーのフレーバーで提供。
10
『MAISON VERTE』シーズナルコースの前菜2
イサキとルッコラ 蕪のサラダ ハードチーズのチュイル。皮目だけを炙ったイサキに、ソテーしたカブ、レモンの爽やかなドレッシングを合わせる。仕上げに削ったミモレットとチーズのチップスが塩味と食感のアクセントに。白ワインがつい進む一皿だ。
10

クラシックな技法を、気軽なスタイルに翻訳

どの皿にも貫かれているのは、クラシックなフランス料理の技法を、現代的で気軽なスタイルに翻訳するセンスだ。たとえばメインの鴨のカダイフ包みは、伝統的なパイ包みの発想から生まれた一品。

『MAISON VERTE』鴨肉のカダイフ包み焼きに赤ワインソースをかける様子
10
『MAISON VERTE』鴨肉のカダイフ包み
鴨肉のカダイフ包み焼き スティックスタイル 赤ワインソース 熟成メークインのピューレ。低温でしっとり火入れした鴨の胸肉をサイコロ状にカットし、鴨の腿肉などのミンチと共に棒状に成形し低温でしっとりと火入れをする。そこにカダイフを巻き付けて、香ばしく焼き上げることで、サクサクと軽やかな食感に。直接手で持ち、甘みが凝縮したジャガイモのピューレと奥深い赤ワインソースをつけながら味わう。
10

「パイ包みはどうしても敷居が高くなりがちです。そこでカダイフを巻いたスティックスタイルにすることで、ワンハンドでカジュアルに楽しめるようにしました。それでいて、鴨の絶妙な火入れやソースの奥深い味わいなど、フランス料理の技法を大切にした一皿です」と平川シェフ。途中で熟成ジャガイモのピューレをディップすれば、「一皿の中で、場所ごとに異なる味わいを楽しめるのがフランス料理の醍醐味」というシェフの言葉通り、食べ進めるほどに表情が変わり、最後まで飽きさせない。

『MAISON VERTE』旬のイチジクとドライフルーツのティラミス
旬のイチジクとドライフルーツのティラミス。スポンジ生地にはコーヒーではなくラズベリーソースを染み込ませ、マスカルポーネクリームにはレーズンやオレンジなどのドライフルーツをたっぷり混ぜ込んで層に。厚切りにした旬のイチジクを贅沢に敷き詰め、果実味あふれる味わいがコースの最後を飾る。
10

個室や、ワンコインの500円で確約できる窓際席、キッズメニューも用意されており、使い勝手の良さも魅力。ランチ後はアフタヌーンティー、そしてディナー、バータイムへと営業が続くのも、オールデイダイニングならでは。大阪駅直結という立地の良さもあり、休日のおでかけついでに少し贅沢な時間を過ごしたい日にぴったりだ。

『MAISON VERTE』キッズ用メニュー
実はキッズプレート1000円もスタンバイ。子どもたちが大好きなハンバークやエビフライ、ハッシュドポテトにスープやドリンク、パンがセットになった充実の内容。ソファ席や子供イスもあり。
10
10

おしごとランチ、おでかけランチ

限られた時間と予算で、つい無難に済ませがちな毎日のランチ。 コスパ重視からちょっとした贅沢まで、明日行ける”ちょうどいい”一軒をご紹介。

詳しくはこちら

writer

佐藤 良子

satoryoko

料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
Instagram@ryocosugar

recommend

読まれている記事

『あべのハルカス近鉄本店』お菓子売り場がリニューアル。百貨店初&関西初が続々!

兵庫・伊丹『KUROPURI』。フレンチのシェフが手がける「クロワッサン」と「プリン」の専門店

京都『和菓子&ワイン 養老軒』が届ける フルーツ大福とワインの楽しみ方

「りくろーおじさんのチーズケーキ」おいしい理由&並ばず買える方法も

安田淳一監督【前編】待ってました! 日本アカデミー賞「侍タイ」スピンオフドラマ放送。独占インタビュー

『資さんうどん』広報がこっそり教える!「実はコレも食べてほしい」隠れた名物

『粟玄』の和洋[大阪]老舗おこし屋のモダンな名品

絶対に失敗しない「くたくたブロッコリーのタラコスパゲッティ」『寺町コロンボ』のひと手間レシピ

【番外編】俳優・津田寛治さん絶賛の「おたべ」。進化系、変化球に驚き!

ギネスビールが生む深いコク。大阪・中津『IRISH CURRY』の名物ポークカレー