京都『鍵善良房』の菊寿糖と鍵もち。 素材を磨き、銘菓を受け継ぐ
祇園で育まれた銘菓を今に伝える
享保年間創業。花街・祇園の文化とともに歩み、上質な贈答菓子を作り続けてきた。代々受け継がれてきたのは、「素材の良さを生かす」という考え方。温度や湿度、原料の状態を見極めながら細やかな調整を重ね、変わらない味を届けている。
和三盆だけで仕立てる「菊寿糖」
店を代表する干菓子「菊寿糖」は、中国の故事「菊慈童」にちなみ、菊の花をかたどった一品。店には古くからの菓子型が現存し、大切に引き継がれている。
「菊寿糖」の特徴は、阿波の和三盆糖だけで仕立てる上品な甘さと、ほろりとほどける口どけ。当時は希少だった和三盆を贅沢に使った干菓子は珍しく、贈答品としても高い評価を得た。
仕上がりを左右するのは、型へ詰める力加減。文様を美しく浮かび上がらせながら、なめらかな口どけも保たなければならない。さらに季節ごとの湿度や材料の状態に応じて水分量を調整し、変わらぬ品質を守っている。
丁寧に練り上げる「鍵もち」
もう一つの定番が「鍵もち」。長時間かけて砂糖を蜜にし、羽二重餅へ丁寧に練り込んだ後、香り高いきな粉をまとわせる。
ひと口頬張ると、まず広がるのはきな粉の豊かな香り。餅はもっちりと弾力があり、一見しっかりとした食べ応えを感じるが、噛み進めるほどになめらかにほどけ、気づけば口の中で自然と消えていく。後味は驚くほどすっきりとしていて、もう一つと手が伸びる軽やかさがある。
餅菓子でありながら約5日間日持ちするのも特徴で「菊寿糖」と並び、常連客が繰り返し買い求める定番の一品だ。
喫茶で味わう「くずきり」もぜひ
店内には喫茶を併設し、注文ごとに仕上げる「くずきり」を提供している。奈良・大宇陀の吉野本葛を使った一品は、つるりとした喉ごしと上品な黒蜜の風味が魅力。持ち帰ることのできない、店だけの味わいとして親しまれている。
「菊寿糖」や「鍵もち」が買える場所は
購入は四条本店のほか、高台寺店でも可能。気軽な公式オンラインショップで取り寄せも人気。
手土産には「菊寿糖」や「鍵もち」を、自分へのご褒美には喫茶で「くずきり」を。長く愛されてきた銘菓を、それぞれの楽しみ方で味わいたい。
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- 店名
- 鍵善良房 四条本店
- 住所
- 京都府京都市東山区祇園町北側264番地
- 電話番号
- 075-561-1818
- 営業時間
- 販売/9:30~18:00、喫茶/10:00~18:00(17:30LO) ※混み具合により、LOは早まる場合あり
- 定休日
- 月曜(祝休⽇の場合は翌平⽇)
- 交通
- 阪急祇園四条駅から徒歩3分
- メニュー
- 菊寿糖(20個入)1,700円、鍵もち(6個入)1,400円、くずきり1,600円※イートインのみ

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