独自の製法が生む唯一無二の味わい。 京都『京菓子處 名月堂』の「ニッキ餅」
発想を変えて生まれた銘菓
創業者が和菓子づくりを始めた当初、餅で餡を包もうとしたものの、思うように形にならなかった。そこで餡を生地へ練り込む製法へと発想を転換。さらに京都名物・八ツ橋から着想を得てニッキ(肉桂)を加え、現在の「ニッキ餅」の原型が完成した。
その味を受け継いだ折田さんは、羽二重粉を蒸して練り上げた求肥にメレンゲを加え、より軽やかな口どけへと改良。「親父は親父の商品。私は私の商品」という思いで、受け継いだ味に磨きをかけ続けている。
しゅわっと食感が楽しい「ニッキ餅」
看板商品の「ニッキ餅」は羽二重粉を蒸し、約2時間かけて練り上げた求肥にメレンゲを合わせることで、ふんわりと軽く、口の中でしゅわっとほどける食感を生み出している。
口に運ぶと、ニッキの香りがふわりと広がるものの、決して強すぎない。餡の甘さも前に出すぎず、全体が心地よく調和する。一つひとつは食べ応えのある大きさながら、まるでマシュマロのようにやわらかく、気づけばもう一つ手が伸びる軽やかさだ。長年通う常連客はもちろん、京都らしい手土産を求める人に選ばれているのも納得だ。
風味豊かな「黒糖餅」と「抹茶餅」
「黒糖餅」と「抹茶餅」は「ニッキ餅」の製法を生かして生まれた姉妹商品。どちらも、ふんわりとほどける食感はそのままに、それぞれの風味を楽しめる。
「黒糖餅」は波照間の黒糖にこだわり、やさしい甘みとすっきりした後味が魅力だ。
また「抹茶餅」は宇治の抹茶を使用。お茶の香りとほろ苦さがやさしく重なり、甘さとのバランスが心地よい。いずれも風味は豊かでありながら重たさがなく、素材の持ち味を素直に感じられる一品に仕上げられている。
気軽に味わえる宮川町の名物
看板商品の「ニッキ餅」をはじめ、「黒糖餅」や「抹茶餅」は一つ200円という手に取りやすい価格も魅力。格式張った贈答菓子ではなく、普段のおやつとして気軽に楽しめる「おまんやさん」の姿勢は、創業以来変わらない。
また店先で迎えてくれる折田ご夫婦との何気ない会話も、この店ならではの楽しみの一つ。
宮川町で長く愛されてきた味は、地域の人の日常に寄り添いながら、京都を訪れる人にも新鮮な驚きを届けてくれる。
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- 店名
- 京菓子處 名月堂
- 住所
- 京都府京都市東山区新宮川町通松原下ル西御門町447-1
- 電話番号
- 075-551-0456
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 月・火曜(祝日除く)、不定休 ※店舗に要問い合わせ
- 交通
- 京阪清水五条駅から徒歩10分
京都市バス河原町松原バス停から徒歩10分
- メニュー
- ニッキ餅200円、黒糖餅200円、抹茶餅200円

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