肉料理が自慢のビストロ、京都『オーボンモルソー』

賑やかな京都・河原町通の脇道に明かりを灯す小さなビストロ『オーボンモルソー』。フランスさながらの店内は、お洒落だけれど気さくなムード。シェフ渾身の肉料理を気負わずに堪能できるお店です。

クラシカルなアラカルトが中心

『オーボンモルソー』の開業は、2001年。京都市内で数度の移転を重ね、現在の姉小路通沿いに店を構えて今年で6年目。長年通う中高年層のファンも多い、人気のビストロです。

京都『オーボンモルソー』外観
店が建つのは三条通の一本北にある姉小路通です。
10

オーナーシェフの久保正樹さんは、1971年京都生まれ。高校卒業後に大阪や東京のレストランでフランス料理を学び、リヨンやパリでも本場の味を研究。「気取らずにフランス料理を楽しんでもらいたいので」と、ステーキやオニオングラタンスープなど、親しみやすいビストロ料理をアラカルト主体で提供しています。

京都『オーボンモルソー』店内とシェフ
自ら給仕を務めることも多い久保シェフ。壁一面を飾るのは、長年買い集めてきた絵画やコースター。BGMにはシャンソンが流れます。
10

シェフお得意の肉料理が一押し

常時約30種用意するアラカルトのなかでもお薦めは、久保さんが得意とする肉料理です。

ワインのアテにするなら、まずは「シャルキュトリー盛合せ」を。スモークハムのほか、フォアグラのテリーヌ、パテ・ド・カンパーニュなど、ほぼ自家製。少し塩気の利いた味が、フランスワインをグイグイ進めます。

京都『オーボンモルソー』の「シャルキュトリー盛合せ」
「シャルキュトリー盛合せ」は2800円。レバーパテやゴルゴンゾーラと生ハムのケークサレ(甘くないパウンドケーキ)など7~8種を楽しめます。ワインはグラスで700円~、カラフェ(250㎖)1750円~。
10

ちょっとマニアックな豚肉の内臓ソーセージ・「アンドゥイエット」は、「一度食べたらクセになる!」とリピーター率の高い一品です。ソーセージの味付けは塩・コショウのみ。酸味の利いたマスタードクリームソースが、グッと味を引き締めます。

京都『オーボンモルソー』の「アンドゥイエット」
「アンドゥイエット」2800円は、日本人が食べやすいようあっさりめにアレンジ。
10

メインは赤身肉のステーキを

シンプルでボリューム抜群のステーキは、「アンドゥイエット」以上の人気を誇る看板料理。「本場の味に近づけたい」と、あえて肉の味が濃いアメリカ産やオーストラリア産の牛肉肩ロースを使用。噛みしめる度に広がる赤身の旨みに、赤ワインと自家製フォンドヴォーでコクを深めたエシャロットソースが抜群の相性です。

京都『オーボンモルソー』のステーキ
「牛肉のステーキ」2800円は約150ℊ。たっぷり添えられたフライドポテトは、フランスでお馴染みのスタイルです。
10

懐かし系スイーツも充実!

常時6~7種はあるスイーツも、ファンが多い逸品揃いです。1年ほど前から始めた「シュークリームとエクレアの盛合せ」は、カスタードプリンに並ぶ人気。「店の雰囲気に合わせて、どれもレトロな味わいに仕上げています」と、カスタードクリームはバニラエッセンスが香る懐かしい風味。あえて柔らかめに焼いたシュー皮が和みます。

京都『オーボンモルソー』のシュークリームとエクレアの盛合せ
「シュークリームとエクレアの盛合せ」800円。どちらも生クリームとカスタードクリームのダブル仕立て。エスプレッソは600円。
10

「エスプレッソとスイーツを味わう夜カフェ利用も大歓迎ですよ」と久保さん。
「ビストロを気軽に使ってもらえるように」と用意している前菜3種、主菜3種より各1品選べる2200円の‟2皿コース“もお薦め。おひとり様にも優しいビストロです。