イタリアンと和食の融合、神戸・元町『御料理うみ』の特別な朝食を

朝ごはんブームである。夜のごちそうだけではなく、休日に朝昼兼用のブランチとして、遅めの朝食をゆっくり昼過ぎまで楽しみたい。そんな要望の高まりに応えて、神戸のイノベーティブ料理『御料理うみ』が日曜日限定で豪華な朝ごはん〜酒を呑むなら朝に呑め〜を始めた。

皿鉢仕立ての豪華前菜から始まる朝ごはん

『御料理うみ』の朝ごはん〜酒を呑むなら朝に呑め〜は、日曜日のみ、10時30分から一斉スタート。高級感溢れるカウンター席、凛とした設えに、最初は緊張するかもしれない。だが、時間になって、皿鉢(さわち)仕立ての前菜盛り合わせの大皿が目の前に運ばれてくると、一気に高揚感に包まれる。

大皿の上には、料理が盛られた小皿や小鉢が満載だ。鶏の手羽先にエビ真薯を詰めた「チキンプ」、バルサミコ酢を使った鯖寿司や黒豆エスプレッソ煮といった『うみ』の定番料理のほか、シルクスイートの焼き芋のスープ、ホタルイカと菜の花・ ニラのソース、マグロの炙り ガーリック香草和え、バルサミコ酢で炊いた神戸ポーク、半熟卵に自家製の焼き立てパンなど…季節の多彩な一品もぎっしり盛られている。皿鉢仕立ての前菜の迫力に圧倒され、どれから味わおうかと迷いに迷う。左党なら酒を注文せずにはいられなくなるだろう。

『うみ』の前菜
日曜日限定、うみの朝ごはん〜酒を呑むなら朝に呑め〜4500円(サービス料なし)。2日前までに要予約。前菜盛り合わせは手の込んだ料理がぎっしり。前菜盛り合わせの後、ラーメンみたいな素麺といった麺物、和牛しゃぶしゃぶ、レモン香る土鍋ご飯とお酒とご飯のお供3品が付く。食後のドリンク(デザート付き)は500円。
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日本酒やワインと前菜を楽しんだ後に、和牛のしゃぶしゃぶ、ハマグリだしの素麺が出て、締めは「レモン香る土鍋ごはん」。米を炒めてパエリア風にして炊き上げた土鍋ごはんは、レモンの爽やかな酸味で、満腹だと思っていても食べてしまうおいしさだ。

『うみ』の店内
トアロードに建つ「ザ・神戸タワー」の西寄りの1階、暖簾をくぐると凛とした和の空間が。朝食は1名から利用可能、夜のコースは2名から予約を。
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『うみ』の店主・白石さん
イタリアン×和食を表現するかのような姿、コックコートに和帽子の白石さんが、一人で切り盛りする。
『うみ』のお酒イメージ
朝ごはんも夜のコースも、ソムリエの資格を持つ白石シェフが厳選した日本ワインや純米酒と堪能したい。
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独創性溢れる白石流料理

オーナーシェフの白石涼海さんは、国内外、本場イタリアの星付きレストランでも修業。「タコやしらすも食べ、カラスミもあるシチリアで、和食との共通点を感じた。自分の店で和食との融合をやって見ようと思ったんです」と白石シェフは語る。2013年に『イタリアン割烹 海』としてスタート。コロナ禍を機に「ジャンルにとらわれない自由な自分らしい料理をやろう」と、2020年、カウンターの7席に改装し、『御料理うみ』と店名を変えてリニューアルオープンした。イタリアン・和食の調味料や食材にこだわらず、「自分がおいしいと思うものを表現しています」。

白石シェフの料理は、どれもほかにない味わいや香りだ。季節に合わせてイチゴ、春菊、キュウリなどのソースで和えた冷製パスタや、アサリだしの冷たい素麺など、個性的な一品の目白押し。一見、どれも和風の馴染み深い料理に見えるが、口にすればここだけの独自の風味に惹かれるだろう。

前菜の様々な料理はもちろん、一皿一皿にも白石シェフ独自の工夫と手間が感じられる。いちごのパスタの食感のアクセントにするためだけに、山椒を練り込んだ煎餅を作り、もちろんパンは毎朝焼く。
「醤油を味付けのベースにすると、和食になってしまう。コク出し程度にほんの少し、バルサミコ酢にちょっと加えたりね」。一人で厨房にこもり、仕込みにたっぷり時間をかけて、白石流料理はできあがっている。

『うみ』の夜の前菜盛り合わせ
料理は夜のコース13200円~(サービス料8%別)から。前菜盛り合わせ 八寸仕立て。鯖寿司、黒豆エスプレッソ煮、赤大根、自家製からすみ、アンチョビやニンニクなどで炊いた蛸のやわらか煮、山芋の食感に驚くマグロの山かけなど。
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『うみ』のイチゴのパスタ
山椒煎餅と魚介の冷製イチゴパスタ。ほのかな甘みと酸味を生かしたイチゴソースで和えた春の名物パスタ。自家製山椒煎餅が食感と香りのアクセント。毎年このパスタを楽しみに通う客も多い。イチゴの旬、4月下旬までのメニュー。
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『うみ』のレモン香る土鍋ごはん
レモン香る土鍋ごはん。レモンに合わせる食材は季節によって変わり、取材時は菜の花、ハマグリにカラスミ。オリーブオイルとホワイトペッパーで仕上げる。
『うみ』のレモン香る土鍋ごはんヨリ
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