名物は旨すぎるナポリタン! 洋食とフレンチの二本柱、神戸・北野『ビストロ カメレオン』
新しいのにどこか懐かしい
『Bistrot Caméléon(ビストロ・カメレオン)』のシェフ・加藤義人さんは、岐阜県のご出身。祖父が創業した和菓子屋を継いだ父親の勧めで、高校卒業後、神戸の『元町ケーキ』で洋菓子の修業を始めた。街場のケーキ屋でも修業してからカフェやブラッスリー、ホテルの厨房で働いた。フレンチだけでなくイタリア料理店、結婚式場での経験がすべて自身の店に集約され、幅広いメニューを提供している。「洋食を出す喫茶店をやりたかったのだけれど…」と加藤シェフは苦笑い。
看板は“旨すぎるナポリタン”
そんな加藤シェフのいち押しが「旨すぎるナポリタン」。太いイタリアの乾麺・ピチを使用。具はマッシュルームとイベリコ豚のソーセージだけ。「ピチのムチムチ感を楽しんでほしいから、野菜の食感はなくていい。野菜を炒めてから煮詰めて、ソースに溶かし込んでいます」。奥行きのある味わいがクセになる。他所にないここだけのナポリタンを締めに注文する人も多いそう。
洋食が大好きと言う加藤シェフは、ナポリタン以外にも、ビーフシチュー、ビーフカツレツ、ビフテキ、トンカツ、ポークチャップ、エビフライなどをアラカルトメニューに挙げている。ベースとなるデミグラスソースは、但馬産の経産牛のスジなどを使い、3日かけて味を馴染ませる。「フレンチの技でフォン・ド・ボーをとり、ワインをたっぷり入れています。自分で作ったベースに、継ぎ足し、継ぎ足ししています」。
ハンバーグは肉の旨みをデミグラスソースが引き立てる、至福の一品。「カレーやハイシライスも出したいなあ」。シェフの洋食へのこだわりは、まだまだ続くようだ。
こだわりのパイのシチュー詰め
一方、加藤シェフは、フレンチの技も惜しげなく披露してくれる。ランチコースの最初に出される、華やぎのある前菜盛り合わせ。それぞれの洗練された味わいに感動する。
「洋食があるので、夜はコースではなくアラカルトで楽しんでもらえる。お子さま連れで気軽にどうぞ」とシェフ。黒板に書かれた当日の特別メニューに「ウフマヨ」や「リヨネーズ風フレンチフライ」を見つけて、思わずにんまりする人も多いはず。さりげなくフランスのビストロさながらの本格的な一品がある。
中でも「帆立クラムチャウダーのヴォロヴァン」は、パイ仕立てのシチューで、結婚式場やイベントで魚料理として流行した、今では懐かしい一品。その美しいフレンチの一皿に魅せられる。
カジュアルに歴史を継いで
食べ終わった皿をよく見れば、エルメスやレイノー。フォークには「ピエールカルダン」のロゴ。かつて、フランス料理全盛だった神戸の街。その頃、どのレストランも華やかなプレートで料理を出していた。テーブルクロスはないけれど、そんな時代の名残を受け継ぎ、洋食とフレンチが同時に楽しめる店が街にあるのは嬉しい。
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- 店名
- Bistrot Caméléon
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区中山手通2-20-22
- 電話番号
- 078-855-9444
- 営業時間
- 火~木曜11:30~15:00、18:00~21:30
- 定休日
- 月曜、月2日不定休
- 交通
- 各線三宮駅から徒歩8分
- 席数
- カウンター8席、テーブル10席
- メニュー
- ランチ2800円~、コース6900円、1ドリンク付きパーティーコース5600円、旨すぎるナポリタン1800円、ハンバーグ2800円、ビーフシチュー3200円。グラスワイン900円~。
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