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名物は旨すぎるナポリタン! 洋食とフレンチの二本柱、神戸・北野『ビストロ カメレオン』

『にしむら珈琲店中山手本店』の角からハンター坂を上り、次の西へ伸びる通りは、神戸で今注目の美食ストリート。惣菜店や割烹、ハンバーガー店、焙煎珈琲店が並ぶ通りで一際目を引くのが、カラフルな外観の『Bistrot Caméléon(ビストロ・カメレオン)』だ。

新しいのにどこか懐かしい

『Bistrot Caméléon(ビストロ・カメレオン)』のシェフ・加藤義人さんは、岐阜県のご出身。祖父が創業した和菓子屋を継いだ父親の勧めで、高校卒業後、神戸の『元町ケーキ』で洋菓子の修業を始めた。街場のケーキ屋でも修業してからカフェやブラッスリー、ホテルの厨房で働いた。フレンチだけでなくイタリア料理店、結婚式場での経験がすべて自身の店に集約され、幅広いメニューを提供している。「洋食を出す喫茶店をやりたかったのだけれど…」と加藤シェフは苦笑い。

『ビストロカメレオン』の店内
店内は、加藤シェフが閉店まで働いたフレンチの名店『ル・レストラン・マロニエ』の絵画やランプ、雑貨がさりげなく飾られて、どことなく懐かしい雰囲気。
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『ビストロカメレオン』の加藤シェフ
様々な店でキャリアを積んだ加藤シェフ。休業日も休むことなく仕込みをしている。
『ビストロカメレオン』の外観
2025年5月にオープン。西隣はフレンチ惣菜店『キュイジーヌ・パスパートゥ』。中心街に近いのに、この通りにはゆったりした空気が流れている。
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看板は“旨すぎるナポリタン”

そんな加藤シェフのいち押しが「旨すぎるナポリタン」。太いイタリアの乾麺・ピチを使用。具はマッシュルームとイベリコ豚のソーセージだけ。「ピチのムチムチ感を楽しんでほしいから、野菜の食感はなくていい。野菜を炒めてから煮詰めて、ソースに溶かし込んでいます」。奥行きのある味わいがクセになる。他所にないここだけのナポリタンを締めに注文する人も多いそう。

『ビストロカメレオン』の旨すぎるナポリタン
シェフ自慢の、旨すぎるナポリタン1800円。単品の注文はもちろん、ランチのセットメニューでも選べ、前菜、スープ、パンが付いて2800円。
『ビストロカメレオン』のメニュー
黒板にも推しのメッセージがさりげなく。
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洋食が大好きと言う加藤シェフは、ナポリタン以外にも、ビーフシチュー、ビーフカツレツ、ビフテキ、トンカツ、ポークチャップ、エビフライなどをアラカルトメニューに挙げている。ベースとなるデミグラスソースは、但馬産の経産牛のスジなどを使い、3日かけて味を馴染ませる。「フレンチの技でフォン・ド・ボーをとり、ワインをたっぷり入れています。自分で作ったベースに、継ぎ足し、継ぎ足ししています」。
ハンバーグは肉の旨みをデミグラスソースが引き立てる、至福の一品。「カレーやハイシライスも出したいなあ」。シェフの洋食へのこだわりは、まだまだ続くようだ。

『ビストロカメレオン』のハンバーグ
但馬経産牛の炙りハンバーグ2800円。ボリュームたっぷりの200g。デミグラスソースを絡めて、肉の旨味を堪能。ランチのセットメニューは、前菜、スープ、パンかライスが付いて3800円。
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こだわりのパイのシチュー詰め

一方、加藤シェフは、フレンチの技も惜しげなく披露してくれる。ランチコースの最初に出される、華やぎのある前菜盛り合わせ。それぞれの洗練された味わいに感動する。
「洋食があるので、夜はコースではなくアラカルトで楽しんでもらえる。お子さま連れで気軽にどうぞ」とシェフ。黒板に書かれた当日の特別メニューに「ウフマヨ」や「リヨネーズ風フレンチフライ」を見つけて、思わずにんまりする人も多いはず。さりげなくフランスのビストロさながらの本格的な一品がある。

中でも「帆立クラムチャウダーのヴォロヴァン」は、パイ仕立てのシチューで、結婚式場やイベントで魚料理として流行した、今では懐かしい一品。その美しいフレンチの一皿に魅せられる。

『ビストロカメレオン』のヴォロヴァン
帆立クラムチャウダーのヴォロヴァン2200円。サクサクのパイ生地を崩しながら味わう。
『ビストロカメレオン』の前菜
前菜盛り合わせ。サーモンのタルタル、ポテトサラダとサワラのスモーク、カルボナーラのサラダスパゲティ。内容は日替わり。メイン料理は3品からチョイス、スープ、パンかライス、プチデザートが付く本日のスペシャルランチ2800円から。
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カジュアルに歴史を継いで

食べ終わった皿をよく見れば、エルメスやレイノー。フォークには「ピエールカルダン」のロゴ。かつて、フランス料理全盛だった神戸の街。その頃、どのレストランも華やかなプレートで料理を出していた。テーブルクロスはないけれど、そんな時代の名残を受け継ぎ、洋食とフレンチが同時に楽しめる店が街にあるのは嬉しい。

『ビストロカメレオン』のお皿
華やかな皿は、どれも『レストラン・マロニエ』から譲られたもの。
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『ビストロケメレオン』のイメージ
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