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小林かなえさんの新店、京都『シェリーカフェ』はソフトクリームと焼きたてクレープが主役!

パリのエッセンス香るお菓子づくりで話題を集めてきた小林かなえさんがカフェをオープン。贈り物に向く焼き菓子などが並ぶ『CHÉRIE MAISON DU BISCUIT』、完全予約制の『CHÉRIE MAISON DU PARFAIT』に続く3店舗目は、公園の前という立地もあり、カジュアルさも魅力。パリの街角を思い出させる佇まいも素敵。

何気なく立ち寄った物件に閃いた!

京都・丸太町『シェリーカフェ』外観
真っ白い壁に赤で手描きされたロゴが印象を残す。テイクアウトメニューは、エントランス右側にあるテラス席で味わうこともできる。
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小林さんは学生時代のアルバイトをきっかけにフランス菓子に魅了されて、卒業後に渡仏。パリの星付きホテルやレストランで腕を磨き、帰国後は菓子研究家として活躍してきた。
子どもたちの元気な声が常に聞こえる、緑豊かな公園前の角地に建つ築古ビルに小林さんが出合ったのは2025年の春のこと。

「もとは1階を美容室、2階以上を住まいとして使われていた4階建て。フルリノベーションが必要だとは思いましたが、目の前は公園ですし、京都の街中でこんなに視界が開けた物件は貴重だと思いました。その時は、ただ何となく物件を見たかっただけで、特に新しいことを始めようとか思っていたわけではなかったのですが、この建物に出合い、クレープとかアイスクリームを出す店が似合うのではと閃いてしまいました(笑)」

思い立ったら即決タイプの小林さん。内覧したその日に不動産屋と連絡を取り、翌日から契約に向けての動きをスタート。構造体のみを残し、内部をフルリノベーションする大がかりな工事を約1年がかりで終え『CHÉRIE CAFÉ』をオープンさせた。

パリのアパルトマンを思わせる白亜の建物にかつての面影は無し。テイクアウト用のクレープやアイスクリームが受け取れる窓が設けられた1階は店舗とカフェ。2階は広々とした菓子厨房、3階は洗練された菓子教室、4階はオフィスになっている。

京都・丸太町『シェリーカフェ』カフェスペース
白と赤で構成された店内。カトラリーを始め、ところどころに使われている真鍮のゴールドがアクセントになっている。
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京都・丸太町『シェリーカフェ』店内
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テイクアウトメニューももちろん本格派

「公園で遊んでいる子どもたちだけで買いに来てくれることもあるんですよ」

小林さんがそう話すテイクアウト用の看板メニューが、イタリアでは“ジェラート界のフェラーリ”とも呼ばれる『カルピジャーニ』社の最高級マシンで作るソフトクリーム。Crème Chérie(クレームシェリー)だ。

絞り口に専用の口金を付け、コーンを持つ手首を回転させることで花びらのようなフォルムに仕上げるソフトクリームは甘さ控えめで、驚くほど儚く口どける。コクのある味わいが楽しめるプレミアムミルクなど、フレーバーやトッピングは時々で変わる。

京都・丸太町『シェリーカフェ』ソフトクリーム
花びらのようなフォルムに絞り出されるソフトクリームのフレーバーは時々で変わる。取材時はプレミアムミルク850円。+50円でフランボワーズ、+250円でピスタチオのトッピングができる。紙カップ、シュガーコーン、ビターカカオロングコーンから選べる。
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注文を聞いてから1枚1枚を目の前で焼き上げるのはクレープ。
フランス産有塩バターと2種類の砂糖でシンプルに味わうバターシュガーと、自家製塩キャラメルの2種が定番。季節のフレーバーも登場する。

「クレープは今までも作ってきましたが、フライパンと、この店のために採用した『クランプーズ』社のクレープメーカーでは全く勝手が違います。基本はもっちり、フチはパリッと香ばしく、生地だけでもおいしい。そんなクレープを作りたくて、粉の種類や配合、分量、焼く温度を変えて試作を重ねました」

京都・丸太町『シェリーカフェ』焼きたてクレープ
注文が入ってから焼くクレープは、テイクアウト用は紙製のスリーブに入れて。イートイン用は皿盛りで提供される。
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ゴージャスな店内ではデセールを

ヴィンテージ照明のやわらかな光が辺りを照らすイートインスペースでは、季節によって変わるフルーツやソースで豪華にドレスアップしたクレープも味わえる。

京都・丸太町『シェリーカフェ』クレープ
取材時は、瀬戸内レモンのコンフィチュール、フレッシュな台湾パイナップルをたっぷり散らし、パッションフルーツとマンゴーのソースをかけたイートイン限定のクレープ2200円(ドリンク付き)。果物やソースは時々で変わるが、夏場に向けては、メロンや桃、マンゴーなどが登場する予定。
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京都・丸太町『シェリーカフェ』クープシェリー
甘みが濃いアメリカンチェリーが宝石のように配されたクープシェリー2800円(ドリンク付き)。サクサクのフレンチメレンゲとフルーツ、季節のジェラートが一度に味わえるよう、縦にスプーンを入れて掬い取るのが食べ方のコツ。
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合わせて楽しみたいのが、フランスの伝統菓子であるメレンゲグラッセをモチーフにしてアレンジした、イートイン限定のデセール、Coupe Chérie(クープシェリー)だ。

「大きく焼き上げたサクサクのメレンゲに季節のジェラート、たっぷりのフルーツ、ふわりと軽いエスプーマ生クリームにソース、マカロンを添えました。ひと皿でさまざまな食感と味わいをお楽しみいただけます」

ココでしか買えない焼菓子も

入口付近のカウンターには、赤と白の缶にぎっしり詰められた看板商品『ビスキュイナチュール』、イタリア産チーズをたっぷり練り込んだサクサクの『パルミジャーノ』など、型抜きからすべて手作業で行う焼菓子も並ぶ。

なかでも目を引くのが、深いブルーとグリーンのビスキュイ缶。『CHÉRIE CAFE』オープンを記念した、この店でしか買えない新作だ。

「大好きなパリと生まれ育った京都。ふたつの大切な街を重ね合わせ、特別なデザインに仕上げました」

フランス産カカオのほろ苦さが印象を残すショコラ、京都産茶葉の豊かな風味が楽しめる。
抹茶、発酵バターがふわりと香るナチュール。コーヒー・紅茶だけでなく日本茶にも合う3種が詰め合わせられている。

京都・丸太町『シェリーカフェ』店内のビスキュイ
CHÉRIE CAFE限定ビスキュイ缶は3550円。
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京都・丸太町『シェリーカフェ』店内の焼菓子
スコーンやマドレーヌといった焼菓子の販売も。
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writer

小林 明子

kobayashiakiko

京都在住フリーライター。缶入りクッキー、ワッフル、薯蕷饅頭、そば餅…、これらの名店に徒歩で行ける京都市の烏丸御池近くに生まれる。自動的に甘いもの好きが出来上がりました。