京都・宇治から世界へはばたく 本当の「宇治茶」を知っていますか? 〜Reports from Paris & Kyoto〜

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シャンパングラスに注がれたこの液体は、水出しの「宇治玉露」。
ひと目で〝非日常〞の世界に引き込まれる鮮やかな色合い。
口に含むと、ふくよかな甘みと深い旨みが広がるのです。
 
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宇治茶の魅力を国内外に発信するのは、京都府と『お茶の京都DMO』『京都府茶業会議所』。
昨年10月、京都市内にて開かれた「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019」では、出版記念パーティーのウェルカムドリンクに宇治玉露を提供。
「若草のような芳香!」「だしに通ずる旨みを感じます」など、高品質の宇治茶が持つ味わいに参加料理人も驚きを隠せない様子でした。
 
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また、宇治茶の底力は、フランスのスターシェフや美食家たちをも虜に。
昨年11月末、パリで開かれた「宇治茶プレミアムウィーク」。
期間中は、宇治玉露の淹れ方を3名の茶師から学ぶことができる「宇治茶サロン」や、名レストランでのシェフと茶師によるワークショップなどを開催。
 
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2ツ星レストラン『ラベイユ』のシェフ、クリストフ・モレ氏は、宇治茶を駆使した料理を披露しました。
 

from Paris
本物だからこそ美食家らを唸らせる「UJI」の味

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昨年11月末、パリ市内にて第3回「宇治茶プレミアムウィーク」が開催されました。
2016年の初回では、政財界や食業界の名士たちが集う「宇治茶アソシエーション」を立ち上げ、日本独自の緑茶文化の礎を築いた宇治茶の価値を伝える第一歩に。
3年目を迎え、宇治茶アソシエーションのメンバーや、毎回会場となる『とらやパリ店』のサロンに参加した顧客らから、日常的に宇治茶に親しんでいるという声が上がり、追い風となったのです。
 
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2年にわたる普及の努力が実り、高級レストランのシェフから、素材としての宇治茶への希求も。
それを受け、この度のイベントでは「パラス」の称号を持つ「シャングリ・ラ ホテル パリ」内で2ツ星を有する『ラベイユ』のシェフ、クリストフ・モレ氏が、宇治茶を料理に用いたコースメニューを作成することに。
スライスしたマッシュルームでフォアグラを挟み、昆布とカツオ節、椎茸のだしのジュレを滑り込ませ、甘みと苦みが混在する宇治抹茶を振りかけるという、洗練された料理を実現。
さらに旨みの深い宇治玉露で香り付けをした洋梨のコンポートも見事でした。
 
「素晴らしい歴史を持ち熟練の技によって生まれる高品質の宇治茶は、多大なインスピレーションを与えてくれます」とモレ氏。
宇治茶がさまざまな場面でフランスのガストロノミーに影響を与えていく時代もそう遠くないでしょう。
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(公社)京都府茶業会議所の副会頭・吉田利一さん(中)、副会頭・堀井長太郎さん(右)、統括理事・下岡久五郎さん(左)の茶師3名が、日本に造詣の深い顧客の方々に、マンツーマンで宇治玉露の淹れ方を実践しました。
 
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『ラベイユ』では宇治茶アソシエーションの会員を対象に、モレ氏によるコースメニューの提供ほか、宇治茶の歴史と味わいを再確認してもらう機会となりました。
 
231118web_065モレ氏は宇治茶の魅力についてこう説明します。
「煎じた後の宇治茶の茶がらと、魚や貝類の料理は、双方に潮(ヨウ素)の味わいがあり、非常に合うだろう。フランス料理もコンテンポラリーとなり、素材にもオープンになりました。日本の素材は、旨味という非常に得意な味わいを中心として、脂のものがなくとも、しっかりと味わいを与えてくれるという素晴らしいフィロゾフィをもたらしてくれたのです。そのなかで宇治茶も、飲料としてだけではなく素材として求められる存在となっていくでしょう。とにかく今回は、高品質の宇治茶と、それを支えている方々(茶師)との素晴らしい出会いがありました。アルチザンという仕事が、今なお日本でしっかりと息づいていることを知り、フランスも見習っていかなければならないと思っています。これからも是非、繰り返し伝えていって欲しい」。
 
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また、イベント期間中は、舟本浩 京都府副知事も駆けつけ、フランスにおける宇治茶の普及を讃えました。
 
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パリ『ギャラリー・ヴィヴィエンヌ』で開かれた宇治茶プレミアム企画展に来場いただいた著名ブロガーやバイヤーが、宇治茶の産地を訪問したのは昨年12月のこと。
下岡久五郎氏が宇治玉露を振る舞い,宇治茶についての栽培方法、宇治茶の品種などについてレクチャーを行いました。
 
緑茶の最高級と称される宇治茶の類稀なるポテンシャルが、国境を越え、人々を魅了しています。
 
 
【問合せ】京都府企画調整理事 TEL:075-414-4381 お茶の京都DMO TEL:0774-25-3239